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村上春樹「風の歌を聴け」再々々・・読。<その4>

こんにちは。CHU-TEA-COKEです。
音楽配信しています。大手配信サイトで聴けるので、よかったら聴いてやってください。

 今回も引き続き、村上春樹の「風の歌を聴け」を読みます。
 完全なネタバレですので未読の人は気をつけてください。

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「お巡りにも殴られた」とある。22で僕も機動隊に殴られている。
二人の意見が合わなくなっている。友達でいられなくなっているという事を描いてるのかな。セリフだけで推しはかるのは難しいね。

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デレクハートフィールドの話。この小説において重要な役目を持ってるはずなんだけど。わかりません。
井戸が出てきますね。何のメタファーなのかさっぱりわかりません。

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YWCAと書かれても私には何の事かわかりません(ググってやっとわかった感じ)。彼女はフランス語会話をしていたと。3人目の女の子は仏文科の女子学生ではなかったか。何かしらの含みがあるのかな。

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こういう回想的な語りの時の時間軸が謎。去年の事だ。とかいてあるが、1969年の事なのか、それとも、この小説を書いたとされる時期の僕にとっての去年(1977年?)なのか。
 素直に捉えれば、3人目の女の子と付き合っていた頃の話であろうと思う。
 なぜ嘘つきと言われたのかもわからない。

35、36

彼女との夜。

「彼女の顔を覚えてる?」
僕は三人の女の子の顔を思い出そうとしてみたが、不思議な事に誰一人としてはっきり思い出すことができなかった。

風の歌を聴け 講談社文庫 P144

 僕にとっては女性と付き合い別れることがさほど苦ではない、大きなイベントではない。という意味なのだろうと考える。
 大学1年の春に鼠と出会う。ということは一人目の女の子と別れた直後。解離性同一症説を推すなら、鼠が出現すること自体が「大きなストレス」によるものだと思われるので、一人目の子と別れたことはとても大きなストレスであろうと思う。その大きなストレスは鼠が背負っていく。ということだろうか。

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 この手紙は一人目の子の妹だろう。この妹の面倒を見るために大学を辞めたのだと。

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ジェイとの別れ。鼠の事に対する返答が淡白である。このやり取りからは解離性同一症説が高まる気がする。鼠は僕とともにいなくなるので、ジェイにとってはさほど気にならないのだと。

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落ちのはずですが、結局、何もわかりませんでした。

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そしてハートフィールドの話。もういいです。わかりません。

ハートフィールド、再び・・・・・・(あとがきにかえて)

もういいです。

私の感想

最初にあげた謎を再掲します。

  1. この小説は叙述トリックによるミステリ小説である。

  2. 本来のタイトルである「ハッピーバースデイ、そして ホワイト・クリスマス」が物語の最後に語られるが、これがミステリ小説における「犯人はお前だ」にあたるくらいの大きなキーワードであろうはずなのに、私には意味が伝わってないこと。

  3. 僕と鼠は同一人物であり解離性同一症(多重人格)であることの確認

  4. 何人かの女性登場人物がいるがすべて同じ女性ではないのか?

1に関しては、ミステリ小説とは言えないかなぁ。
2に関しては、今回もさっぱり意味がわかりませんでした。
3は、かなりいい線いってると思いますが、断言できない部分がいくつかありましたね。
4はちょっと私の勘違い部分が多かったですね。

今回読んでいて、ノルウェイの森にすごく似てる感じがしました。今まではそんな風に思ったことはなかったけれど。
 指が4本しかない女性は緑で、直子はどっちかな。三人目のような気がするな。僕と鼠はワタナベとキズキ。
 結局、今回読んで得られるところはなかった。前回読んだ時は「僕と鼠は同一人物であり解離性同一症(多重人格)である」と断言するレベルであったけど、今回読んだところ「言い切れないな」という感じ。

 今回の読後の感想を一言で表すと「やれやれ」という感じです。

もしこちらのnoteが面白かったという方はぜひ私の曲を聴いてください。毎回配信サービスのリンクを貼ってましたが、あまり聴いていただけないようなので、Youtubeのショートバージョンのリンクを貼ります。1分もないのでぜひ聴いてやってくださいませ。


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