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新卒採用についての一考察 その2

前回に続いて。です。

新卒者の精神年齢

もちろん全員が全員ではないですし、一概にあてはめる気もないのですが、感覚的に大学4年生が「子供」になってきている気がします。
23歳が4、5歳幼く感じる。こうなると高校生ですね。
(もちろん昭和初期の方から見れば私世代も十分に幼いのでしょうが)

自立できていない方が多いのです。なので自律もない。
そうなってくると第二新卒のような、社会人として他社さんが費用をかけてある程度育ててくれた方を採用するほうがよい気がしています。
会社を冷静に比較することもできるし、自分の市場価値もわかってきている、いつまでも他力本願な夢を追いかけることもない。
地に足が着いた方を採用できるかもしれない。

このことに関しては最近、私の尊敬する先生も同業の経営者も同じようなことを感じている様子でした。
このお二人もずっと「新卒採用はよいことだ!」と信じて実践されてきた方達なので、同じ時期に同じような考えにいたったのは偶然ともいえない気がしています。

まぁただ単にこちら側が「良いな」と思える学生さんに見向きもされない会社になっている可能性は多々ありますが・・・

あんなに検討するのに・・・

私の上司である創業社長は、何を購入するにしても必ず値切ります。
「もう少しなんとかしてよ」
「端数切って」
また新人の頃には色々と教えてもらいました。
「リース料金は年利に換算して考えるんだ」
「これ5年使うとして月々いくらだ?ほら高いだろ!」
そのため私は業者さんとこのやりとり、といいますか代理交渉をさんざんしてきました。
なのか私はこの交渉ごとが大嫌いになりました。面倒臭いのです。
これを繰り返すと業者さんは値引きを前提に見積書を作成してくるようになります。不毛です。それよりお互い気持ちよく仕事をしたいのです。
(私の性格的に見積金額で不義理されるとバッサリ切ります)

と、ここで言いたいことは値引きの話ではなくて、100万円の物品を購入したり、車のリースを組んだりするときには、1円単位で安くしろだの、見積書のこの詳細がおかしいだの指摘するくせに、こと人を採用するとなるとあっさり承認してしまうという点です。
うちの社長、最終面接=社長面接にあげるとほぼ全員に内定を出します。

給与の支払いとなれば最低でも年間300万円は投資するわけです。
研修費用も含めればさらに膨大です。
しかも人材という資源は当然中古市場に売却はできませんし、退職されてもかけた費用を特別損失にあてることもできません。

この風潮はなにもうちの社長に限ったことではなく、知り合いの社長さん達もこんな感じの方が多い印象です。
私からするとなんとも不思議な感じがしてしまうのです。

これから年間最低でも300万円、もろもろ入れたら10年で5,000万円の買い物をしようしている。
もう少し計画的に慎重に吟味しましょうよ!
というのが私の正直な気持ちです。

いま時点での結論

私の今があるのは、創業社長が当時としては大博打に出て新卒採用をはじめたからに他なりません。感謝しています。
が、新卒採用をおこなうにあたっては
順番がある。と思うのです。
将来こんな会社にしていきたい。を決めて
それを実現するための仕組みやルールをつくって
採用する方には会社としてどうなって欲しいのかを明確にしてから
はじめてやるべきもの。
そのように考えるようになりました。

「学生さんにはTikTokがいいですよ」
「HPはこうしたほうが興味をひきますよ」
「こんなインターンシップを企画しましょう」
小手先で安易にはじめても、考え抜いて取り組んでいる会社には負けてしまうものです。
ナンバー2として自戒をこめて新卒採用は取り組んでいきたいと思います。

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