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気持ちを伝えていこう

動物との生活は、異文化コミュニケーションです。
育ってきた環境によって、言語も違えばジェスチャーの意味も違う。

世界で大人気「マイクラ」の部族。
この方たちは話が通じない

人間なんかは外と内が違ったりするので感情を読み解くにはマスターレベルが必要になりますが、動物は感情がそのまま表に出ちゃうんです。隠せない。可愛すぎる。

犬がここまで人と密接にかかわるようになったのは、犬の社交性レベルがやばいのだと思っていますし、実際すごいなーと感じています。

私たち人間が犬の気持ちを理解しようとがんばるのは当たりまえとして、犬の方からも歩み寄ってくれます。感動。

ハイ、そんなわけで早速お伝えしたいことはですね

犬にいちはやくいろいろ覚えてもらおう!!

犬は音声&ボディランゲージ文化です。

みなさんに愛犬マスターになってほしい

犬は、音とボディランゲージだったら、ボディランゲージの方が早く覚えられるそうです。ですが、気持ちがこもってたらボディランゲージなくても伝わるんです。
(といってもボディランゲージ付けた方が楽なので付けられるときは付けていきましょう)

私たちは普段これらを無意識に使っているので、いざ相手が動物となると使えない人がわりと多い。ので意識的に使っていきます。

ハイきました。きっと全国の飼い主さんが耳タコの
「おいで」。

怖い絵本ですって!もうすでに怖い!

犬のしつけ、否、育てる上で必須項目ですが、できない人が非常に多い。
これを芸として犬に覚えてもらおうとするから難しいのかと思います。

誰かを呼ぶとき、
呼んでま~~~~~す!!
っていう気持ちを存分にこめて名前を呼びますよね?
手でちょいちょいってやったりしますよね?
「来て」という言葉を含んでなくても、呼ばれてるな、とわかりますよね。

それっていつ覚えたんでしょうね?

記憶にないほどの小さいときからきっと両親がそのジェスチャーを使ってたに違いないと思うんです。
んで、気づいたらそれが「行くこと」だと知った。

それを犬にも使うのです。

来て――――!!!
お願いだから来て―!!!

と存分に思いを込めて犬に呼びかけてください。
気持ちをこめることがなにより大事。

子犬は、あまり小さすぎるとまだママの声にしか反応してくれません。人の声がわかるようになるのが生後1ヶ月半くらいで、わ~~い♪って元気よく遊びまわるのもそのくらいからですが、そのときになんでもない会話などでは無反応ですが、ひとたび「おいで~~」と言うと大集合してくれます。

小さいときはほんと動かないです

大事なのは言葉ではなくなので、「おいで」じゃなくて「集合~~」でも来てくれます。

声色も発声も違うのが自分でもわかります。
呼びかけるときはハッキリした声でちょっと声が張るんですよね。

そのあたりを理解するちからは犬の本能なのかもしれません。

どんな子も親しい子なら、おいでだけはなぜか理解してくれます。
(親しくない子には普通に「え?」て警戒されます(笑))

「来るときと来ないときがある」
という飼い主さんもいらっしゃいますが、それは犬が
「呼ばれてるけど今行かなくてもよくない?」
と思っているにすぎないと思います。
これは賢いと言われている犬種に多い現象です。

どうするか考えるタイプ

賢い子は空気を読めるので「これは本当に行かなきゃマズい」「行った方がいいな」と思ったらちゃんと来るんです。
必要なときに来てくれるならいいじゃないですか、と飼い主さんにはお伝えしています。

例えば、朝起きて、寝室で着替えて、寝室から出ますよね。
そのときに犬くんがまだ寝室にいたら、行くよ!!の意味を込めて名前を呼んでみてください。そのまま「いぬきち、行くよ~」でもいいです。

こんなレベルでもちゃんと「あ、はい」って来てくれます。
移動する系は来てくれますね。個人的には来てくれなかったことがないです。

だけど、リビングでまったりしてるとき、自分がただ抱っこしたいから「いぬきち、おいで~」って言っても来ないかもしれません。
それはいぬきちに自分の気持ちがバレてて「今は抱っこされる気分じゃないな」と思ってる可能性があります。

ここでしつけ本などでは、
”「おいで」は従うまで絶対に諦めてはならないこと”
と書いてあることが多いのですが、ごく一般家庭の普通の犬ならTPOで大丈夫だと思っています。

それこそ、移動するときに来てくれるならなんの問題もありません。


たっっっっくさん声かけをしよう

今はおいでだけ説明しましたが、生活の中で声かけ(コマンド)をつけたり気持ちを伝える場面はたくさんあります。し、たくさん付けた方が愛犬との生活は間違いなく豊かになります。

「待ってて」
「ココに入って(ハウス)」
「寝るよ」
「ごはんにするね」
進む道に犬がいたら「ちょっとどいてね」
散歩中に「こっち行くよ」
すれちがいの犬に吠えようとしたら「いーのいーの」
爪切ってて嫌がったら「おねがいおねがい痛くしないからおねがい」(痛くしたら嫌がるのは当たり前)
カットしてる時「おねがいじっとして」

個人的には、時間覚えてくれたら最高だな~と思っていて
「8時に帰ってくるね」
「買い物行ってくる(すぐ帰ってくる)」
などしつこく伝えています。

などなど。


高いキー、低いキーと表情の使い分け


犬は、高いキーと低いキーも使い分けています。
犬の声を聴いてると、高いときは「かまってよー」「こっちきてよ~」と甘えたいとき、低いときは「怒るよ?」のときが大半だと思うんですが、そこは私たちも合わせた方がいいです。

表情も大切です。
犬は人と生活する中で

かわいい~

笑顔→主の気分がいい
眉間にしわ→主、なんかしらんが怒ってる

サイヤ人ってそういえば眉間にしわがすごい

などなど他にこまかい表情を読み取ってくれます。

ホテルお預かりの子でも、犬と目が合ったときにニッコリするだけで、しっぽ振ってくれて笑顔を返してくれる子もいます。めっちゃ可愛いです。

褒め倒すときは笑顔で高いキーを使って「かわいいかわいい」と犬わしゃわしゃしてあげたり
叱るときは低いキーで「なにしてんねんいてまうどコラ」という顔をするのです。

何回もいいますが、大事なのは

名前だけで全部指示が伝えられます。
呼ぶとき、褒めるとき、叱るとき、言い方さえ変えればいいのです。
(※叱るときは本当に必要なときだけです。高頻度に叱らないようにしてください)


わかってて無視する系で自分でも笑ってしまった事例がありました。
とあるホテルご利用のテリアくん。
柵に器用に手をかけてあけてしまい、そのまま出ようとしてたので
「ちゅろ~(仮名)」と明るく呼び止めました。無視したので
「ぅおいちゅろ」とドスの効いた声を出したところ、「あかん」て顔してすぐにUターンしてきました。
見事に完全に声色で判断してました(笑)
「わかってんじゃんよ」と。

犬ってほんとわかってるんですよね…


ワガママ犬にさせない効果もある

というかむしろこれのためにいっぱい声かけをしてほしい。
いちいち生活の中で声かけをすることは、のちのちワガママ犬にさせないことにもつながります。

なにもしつけをしない、犬を自由にさせるなどというのは、一見素敵な考えに思えますが、見方を変えるとただの放置です。それをやる犬種を間違えると、もう、すぐ!!ワガママ犬になります。

ここでのワガママ犬とは

例1)家のなかですぐ怒って噛んでくる
例2)ちょっといやな事すると噛んでくる
例3)なにもしてないのに噛んでくる

はい、噛んでくるんですよ。
俺様!!!てなってる子ですね。

犬にとってガチ噛みする理由は

①防御
②我を通す

おおまかにこの2つなのですが、
①の防御は虐待されてる子に起こります。当たり前ですね。自分を守らなければならない。「虐待」は体罰じゃなくても叱る行為でも起こります。叱り続けていると、敵意があるとみなされてしまいます。

②は、噛んだり脅したりすると自分のワガママが通ると学んでしまっています。

この②を防ぐために、日ごろの声かけが有効です。

自由にやりたいことをさせていると、主をなんとかしてやろうという気持ちが生まれてしまいます。

そもそも日頃から声かけはたまたコマンドをしていれば、そうならないんですよね。

上記のコマンド例の一覧を見てもらったらわかると思いますが、嫌がっても続けてますよね。爪とかカットとかはもちろん、散歩でもこっちが行く方向を決めています。

良かれと思っていた自由が大変なことになるんです。

というか、自由にさせて大丈夫な犬種はいるのかな…?
程度の差はあれ、私は全くの自由にさせてきたことないからわかりませんでした。いないのかも。



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