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南の島の優しい燃料

🌟概要
インドネシアでは、火力発電所から排出される二酸化炭素を、バイオ燃料に変える技術の開発を目指している。
インドネシア政府は2060年までに二酸化炭素の排出を実質ゼロにする宣言をしている。
電気自動車産業の育成に積極的で、二酸化炭素を排出しない発電所から充電するというプラン。
将来はこの技術で燃料や食品に変える技術への展開も期待されている。

🌟要約
インドネシアのジャカルタで開発されているこの技術は、太陽光とミドリムシを使用する。
ミドリムシは微細藻類という植物であり、動物でもあるという生き物。
加工したものは栄養食品などとして広く利用。
バイオ燃料は地上の生物資源から製造される燃料。ミドリムシは、石炭火力発電所から排出された二酸化炭素を太陽光と水を使用してバイオ燃料の素を作る。
大気中の二酸化炭素がこれ以上増えないという仕組み。
他に、サトウキビ、とうもろこし、植物油、間伐材、動物の排泄物などがバイオ燃料の原料となる。

インドネシアは人口世界第4位。化石資源が豊富。これからの経済発展に化石資源との繋がりはきれない。しかし、うまく使いながら依存を減らし、新産業を発展されることが求められる。
インドネシアは東南アジア最大の自動車市場。ここに電気自動車産業が加わり、2025年に国内自動車生産の2割がEVとすることが目標。
共同研究は、大気中の二酸化炭素を太陽光を使って燃料や食品に変える技術への展開も目指す。
小さなミドリムシが地球を救うことができるか期待されている。

🌟感想
東南アジアでの技術革新が目まぐるしい。 これから発展していく国が新しい技術を駆使して豊かになっていくことは、とてつもない爆発力を秘めていると思う。日本と比べることは、これまで作ってきた既存のシステムが、逆に仇となり、進歩を妨げている部分が多々あると感じる。
職場で使っているFAXがいい例だと思う。これだけ電子化が進む中、既存の技術に縋っているのは日本人の性格もあるだろう。伝統を重んじることはいいことだが、現代の進歩についていけてない。

こういう勢いのある国から学ぶ謙虚さが必要だと思う。
今までのプライドは一度捨てて、新たな一歩を踏み出そう。
開発中の再生可能エネルギーに本気で投資すれば、削減目標にどんどん近づいていくと思う。
しかし、経済性を第一に考えてしまい、足踏み状態が続いている。
全ての建築物の屋根に太陽光パネルを設置すれば、今日本が必要としている発電量を優に超えるらしい。 
資源の乏しさを逆手に取り、自給自足できるエネルギーを使えば、新たな可能性が見えてくるだろう。
そろそろFAXをやめて、発展途上国の技術に目を向けよう。

引用記事 福島民報新聞「南の島の優しい燃料」

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