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海外生活|外国に8年住むと、マンネリ化して飽きる、のか。

ベトナムに来たのが2015年12月でした。
もうすぐ、滞在歴も8年になります。
ずっとホーチミンシティに住んでいて、住居のある区すらもほとんど変わったことがありません。

そんなに長く住むほどベトナムが、ホーチミンシティが、すばらしく魅力的なのかというと……
そういうわけでもないです。

ベトナム自体、日本と文化的にも近く、親日国で、ほどほどの発展で、物価も高すぎない。住むにはちょうどいいところです。
ホーチミンシティは外国人も多く、買い物や食事もとくに不足を感じません。

かといって、日本人をやめてここに骨を埋めるつもりもありません。
きりのいいところで、どこか別の国に移動するか、日本へ帰るか、とは考えています。

じゃあ、なぜまだ住んでいるのかというと。
今ここを離れる理由もまた、これと言ってないからです。

たしかに生活の中には、マンネリ化、ルーチン化してしまって、変化が乏しい点もある。
けど、ふとしたときに、気づきや発見があったりするのです。

そして。そんなときは、しみじみと
「あ~、やっぱり、わたし、外国にいるんだ〜」と面白みが感じられるのです。

そんな些細な出来事は、自分の想定外のところで起きることもあれば、自分がそちらに舵を向けることもあります。

たとえば、自動車のタクシーじゃなくて、バイクタクシーに乗って、建物や店や人に注目してみるとか。

散歩がてら自分の足で街を歩いては、通ったことのない道を通り、入ったことのない店に入ってみるとか。

いつも行く店でいつもと違うメニューを頼んでみるとか。

ちょっと勇気を出して、店の人と言葉を交わしてみるとか。

そうすると、見たことのないものが見られたり、食べたことのないものが食べられたりします。
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実は、いつもと同じだ、と思うことでさえ、ちょっと視点を変えれば違った面を発見できる場合もあるし、もっと深く注意してみるとまだ知らなかったことに気づく場合もあります。

よく行く日本食レストランで、エスビー食品の七味をよく見ると、ローマ字でNANAMIと書いてあったので名を語った偽物かと疑ったことがありました。

調べてみると、一味と七味が外国では聞き分けしにくいので、海外向けパッケージではわざとNANAMIと読ませているとのことでした。
なんと、ベトナム暮らし8年目にして、はじめて気がつきました。
https://www.sbfoods.co.jp/customer/detail/00368.html
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外国暮らしには、少なからず刺激を求める部分があると思います。
でも、刺激も繰り返せば慣れてしまって、いずれは鮮さを失ってしまいます。
そして、旅行や移住そのものに新しい刺激を求めるような受動的な刺激の受け方では、機会を重ねるごとにいよいよ刺激を感じにくくなるかもしれません。

わたしは20代が終わろうというときに変化を求めて海外に出ました。
当時の仕事であった事務職のルーチンワークにも飽きていたし、実家を離れたこともなかったし、変わらない生活がツマラナイ!と感じていたのです。
休みがあれば週末弾丸トリップで国内旅行や東南アジア旅行に出かけていました。
いつでも新しい刺激を、新鮮さを、求めていたように思います。


でも、ベトナムに就職して、ここで長く過ごすうち、しかもその間に家の外にも出られないロックダウンを数ヶ月経験したことで、変化や刺激というのは自分次第なのだと気づいてきました。

外からの大きな刺激を求めるのではなくて、能動的に、高感度に小さな刺激を探しにいくほうが、人生がエコに、ラクに、楽しめる気がしているこの頃です。









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