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【ドイツ語】ゲーテB2に合格した具体的な対策方法・使った教材やテンプレ〈短期集中〉

こんにちは。

ドイツ・ミュンヘンに留学中の桜です。

こっちに来てからというもの、趣味の読書(日本語の小説など)がままならず、専らKindleを愛用しています。


そんな私ですが自分の大学(外国語学部)での専攻はドイツ語で、今年の6月のゲーテの試験でB2を取得しており、こちらでは完全にドイツ語で授業を受けています。

今回は私のドイツ語の勉強法やレベルの推移についてお話ししたいと思います。



B2合格までどのくらいかかる?


ここで簡単に、私のドイツ語歴をご紹介します。


大学1年4月 大学入学、ドイツ語に初めて触れる

大学2年1月 ゲーテB1受験→合格

大学2年2月 ゲーテB2受験→リスニングのみ合格

大学3年6月 ゲーテB2再受験→残りの全モジュール合格


こんな感じです。

まず、ドイツ語専攻であるからと言ってゲーテや独検のスコア提出を求められるわけではなく、ではなぜゲーテ試験を受けたのかというと、ひとえに留学先の大学への提出が必要だったからです。

ですので、ドイツ語を学び始めてから初めてB1の試験を受けるまでこれほど時間が空いているわけです。


私が実践した勉強法、教材


今回は、B2の試験を受けると決めてからの私の対策や使用した教材、Schreiben やSprechen で使えるをご紹介します。

基本的にB1とB2では殆ど同じ対策を行ったのですが、細かい点でやはりB2のほうが徹底的な・専門的なものが必要でした。



Lesen リーディング


使った教材はこちら。

上の青い本はKlett社のTestbuchで5回分の試験問題が収録されていて、
下の教材は私の大学の図書館にあったので使った問題&解説集です。

青い本、Testbuchと別で見た目がそっくりのÜbungsbuchがあるのですが、ひたすら演習をしたかった私は要らないと判断し、買いませんでした。

具体的な対策・・・

まず大問ごとに時間を割り振り、オレンジの問題集で大問ごとに時間内に終わらせる練習をします。
この時に、自分の得意不得意を判断して問題を解く順を決めてしまいます(私は確実に点が取れる、1→3→4→5→2の順で解きました)

当時ルーズリーフにまとめていた大問ごと(解く順)のポイントも書いておきます↓

①Teil1:18分
 ・選択肢に一通り目を通しキーワードにマーク→本文を読む

②Teil3:12分
 ・必ず真っ先にタイトルを読んで文章のテーマを把握
 ・設問に目を通し、聞かれていることを把握
 ・問題と段落がおおむね対応しているので、その箇所を見つけて読む(キーワードに留意)

③Teil4:12分
 ・必ず真っ先にタイトルを読んで掲示のテーマを把握
 ・選択肢に目を通しキーワードにマーク
 ・ほのめかす内容別の単語での言いかえに気を付けながら一つずつ精読

④Teil5:6分
 ・必ず真っ先にタイトルを読んでテーマを把握
 ・本文を一つずつ読んで、選択肢に照らせ合わせる

⑤Teil2:12分 ★絶対最後に回して時間をたっぷり使えるようにする!
 ・必ず真っ先にタイトルを読んでテーマを把握
 ・選択肢を読んでキーワード(代名詞、接続詞)にマーク
 ・本文を、[ ]の周辺はしっかり、他はざっくり読む。


Hören リスニング


リスニングはとにかく演習を重ねて耳の精度を高めることが大切。
先ほどの青いTestbuchのほかにYouTubeを活用しました。


これらのほかにも、
『Goethe B2 Hören』と検索すると腐るほど出てきます。
毎日テスト3回分くらいを続けていれば、1か月ほどで格段に耳が変わります。

Schreiben ライティング


ライティングは試験用対策がものを言います。

〈Teil1〉
テーマが与えられて自分の意見を書く問題。
専門的だったり最近ホットな話題に絞って単語を覚えるのが、分厚い文章を書くコツ。

  • 環境

  • 社会

  • お金(経済)

  • 時間

  • 健康

  • 多様性

この6つのテーマに関する単語をたくさん覚えるのです。
例えば私は、「火力発電」「風力発電」など発電方法の単語をすべて覚えたり、
『留学の是非』というテーマが出たら絶対に賛成の立場をとる、と決めて多様性の観点からの主張をあらかじめ考えておいたりしました。

これもやはり実践がないと実力は伴わないので、私が活用したのはKindleの電子書籍。(↓の本はKindle unlimitedだと無料で読めます)


この本のいいところは
問題文だけでなく利点、欠点の具体例をいくつか書いてくれているところ。
本のタイトルにもあるように、Sprechenでも使えます。

また、当時作った「Schreiben 使えるテンプレ集」を載せておきます。

〈Teil2〉
教授や上司にメールで予定の変更を申し出る問題。

これは、定型を覚えてエピソードを膨らませたもの勝ちです。

問題側がシチュエーションを細かく指定してくれれば文字数は楽に到達するのですが、やはりエピソードトークで自分の作文力を見せないと余裕で減点されます。

私は、
・会議の予定を変更したい
・やることが多いので課題が提出できなかったのを謝りたい
などどんなお題が出ても、
「おじいちゃんが病気になって、私が代わりに色々しないといけなくて大変」
というエピソードに持っていこうと決めて臨みました。

実際それでうまくいったと思います。


Sprechen スピーキング


スピーキングにも実践は必須。
ここでも私はKindleの教材を使いました。

これはB2のスピーキング用に作られた教材。(これもたしかunlimitedでは無料でした)

スピーキングは相手になってくれる人を探すのが一番ですが、本番通りメモを書いて、それを(ちらちらと)見ながら前を向いて話す練習は別に一人でもできたかな~と思います。

しゃべる分量や速度、語彙などは、YouTubeに上がっている模擬試験を参考にしました。



以上、ここまで紹介した対策をしっかり目に2か月やれば、B2に合格は可能だと思います。(B1に合格していると仮定して)



ドイツ語の力と試験に受かる力は別もの


試験勉強を通じて気づいたのは、

ドイツ語力≠試験に受かる力

ということ。

ドイツ語にかかわらずどの言語にも言えることですが、日常の場面でいくらドイツ語を使えてもその力がそのまま試験に発揮されるというわけではありません。

とくに読み・書きに関しては、環境問題やグローバル化など最近ホットな話題に関する語彙がどれだけ蓄えられているかがものを言います。

学部でドイツ語を専攻してきて、単語を詰め込んだりニュースサイトを翻訳したりする授業を受けてきましたが、それだけではゲーテの試験に合格することは確実にできなかったと思います。

また、自分でアマゾンで教材を買ってからは、「試験に受かるには」何が必要かを考えるようになり、勉強の効率が格段に上がりました。

言語は自分で勉強できる


そして、これが私が一番言いたかったこと。

言語は独学でするもの。

高いお金を払って様々な学習コースなどに登録しなくても、講師とのオンライン会話をしなくても、言語の身に着け方は無限にあります。

現に私は大学で一年以上かけてドイツ語の授業を受けていましたが、自身で対策を始めてから急激にゲーテ問題演習の点が伸びました。


今年は、ドイツにいるという最大の利点を生かしてドイツ語力を伸ばしていきたいと思います。
日頃からニュースサイトを見たりポッドキャストを聞いたりして、これからも頑張ります!


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