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U35世代にいま、届けたいニュースや話題を集めました。広島や中国地方のリアルを発信できたらと。日々の暮らしに役立つ情報も盛り込みます。
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#中国地方

進学や恋愛の自由奪われる「宗教虐待」。旧統一教会だけじゃない2世の苦悩

 安倍晋三元首相の銃撃事件をきっかけに注目が集まる「宗教2世」。旧統一教会のほかの新興宗教でも、問題が広がっている。親から信仰を強制された上、進学や恋愛の自由を奪われ、心身の苦痛を強いられるケースもある。中国地方の2世たちは「宗教虐待に苦しんでいるのは旧統一教会の信者の家族だけじゃない」と訴える。(栾暁雨) 有名国立大への入学許されず 中国地方の20代女性は、親と縁を切って1年になる。キリスト教系の新興宗教に狂信的な親と過ごすのは、もう限界だった。高校生の頃からリストカット

少し加えるだけで華やかな気分 エディブルフラワー 中国地方に専門カフェや農家

 黄や紫、赤といった色鮮やかな「エディブルフラワー(食用花)」をあしらった料理やお菓子を飲食店などで目にすることが増えてきました。料理を華やかにするだけでなく、味や香りを楽しめるものもあります。自宅で育てることもできて、暮らしを豊かに彩ってくれそうです。(馬上稔子)  バラやビオラ、チェリーセージ…。みずみずしい花が、防府市のエディブルフラワーカフェ「れんげハウス」の店先に咲き誇っていた。店主の福田美由紀さん(65)はカフェや自宅の庭で約40種類を栽培。花をサラダにあしらっ

資産を蓄え早期リタイアする「FIRE」という生き方―。中国地方の実践者に聞く

 若い世代が憧れる「FIRE」という生き方を、中国地方でも実践する人がいます。投資などで資産を蓄え、40代前後で退職して好きなことをして過ごすライフスタイルです。組織にしがみつかない、納得できない働き方からは思い切って離れる―。先行きが不透明な時代、「人生を自分のものにしたい」という価値観が強まっているのかもしれません。(栾暁雨) 激務に疲れセミリタイア 残業続きの会社員生活に見切りを付け、広島市の男性(41)がセミリタイア生活を始めて1年になる。資産は預金や有価証券、不動

皮も根も丸ごとおいしく!広島の野菜ソムリエが提案する地元食材SDGs鍋

 寒い冬、鍋物が恋しくなりませんか。飲食店情報サイトのぐるなび(東京)が薦める今年のトレンドは「まるごと鍋」。地元の食材を使い、無駄なく調理して食品ロスを減らすのがポイントです。広島市安佐南区の野菜ソムリエ上級プロ、花井綾美さん(68)は、旬の野菜たっぷりの鍋を提案します。皮も根も丸ごとおいしく味わうことで、料理の時短にもなるそうです。(林淳一郎) 煮崩れせず、調理時間も短縮 この時季、広島市内の産直市やスーパーにも冬野菜がずらりと並んでいます。ダイコンや白ネギ、ブロッコリ

「中絶手術はつらすぎた」。経口薬という選択肢を求める女性の声

 やむを得ず人工妊娠中絶を迫られたとき、その方法を選びたいという声が女性たちから上がっています。一つは、より安全な手術。もう一つは、国内で承認申請される見通しの「経口中絶薬」を待ち望む声です。背景には、重くのしかかる心身の負担があります。「中絶する人が悪いんだから我慢しろと言われているようで…」。体験者の訴えは切実です。(栾暁雨) 掻爬(そうは)法は心身への負担が大きい ~広島県の30代女性  2年前に中絶を経験した広島県の30代女性に会い、話を聞きました。手術はつらかっ

中絶手術と飲む中絶薬について、広島の産婦人科医はこう考えています

 世界では約70カ国が飲む中絶薬を承認しています。それなのに、日本はどうして外科手術「掻爬(そうは)法」が多用されるのでしょうか。新甲さなえ女性クリニック(広島市南区)の産婦人科医、新甲さなえ院長に聞きました。背景には日本社会の女性への意識が映し出されていると言います。(栾暁雨) 吸引法と経口薬が世界のスタンダード  ―WHO(世界保健機関)が、心身の負担が重い掻爬法は時代遅れ、と勧告しているにも関わらず、日本では今も、掻爬法が行われているんですね。  医師の多くは、子宮

就活セクハラ体験 広島の学生に聞いてみた

 企業の面接官たちから学生への「就活セクハラ」に悩む人が、広島でも少なくありません。全国では4人に1人が被害に遭ったという調査結果もあります。外見を否定されたり、交際相手について聞かれたり。選考に関係ない個人的なことへの質問が多いようです。広島県内の学生に体験を聞いてみました。(栾暁雨) ショートカットに駄目出し~広島市安佐南区の女子学生(21)の場合  最初に話を聞いたのは、広島市安佐南区の女子学生です。メールで就活について質問すると「面接官に短い髪を否定され、嫌な思い