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HSK5級まで1カ月半!過去問だけで合格する方法

こんにちは。中国語ゼミスタッフの晶晶(ジンジン)です。

今回は、私が中国語を始めてから1年半後、HSK4級取得から半年後に
HSK5級を取得した際の勉強法をシェアします。

HSK5級合格は中国語中級の出口、上級の入口に当たります。

私がHSK5級の受験を決めた時は、ちょうど中国の大学での留学スタートから5ヶ月経ったくらいでした。
この時期は学校の勉強だけで必死…いや、瀕死状態です。
一時帰国の際に念の為購入しておいたHSK5級の過去問を開いている余裕など、1ミリもありませんでした。
つまりHSK5級の問題を見ていないのに申し込んでしまったのです。(悲劇の始まり)


ようやく学期末試験とプレゼン、中国語を丸暗記した演劇(!?)も終わり、やっと冬休み♡と一息ついた時に過去問を開き呆然。
分からない単語だらけだし、リスニングをちょっと聞いてみたらチンプンカンプン听不懂状態。試しにHSK5級の過去問を解いたら、正解率は5割弱。留学で何を学んでいたのだろう。。

焦りました。若干泣いた気がします。
だって試験まで1ヶ月半しかないんだもん。

それでも唯一の武器、HSK5級の日本語解説付き過去問だけを武器に8割スコアで合格できたんですよ。驚き。

つまり今回の内容は、
【超ピンチ状態の私が、1ヶ月半でHSK5級のスコアを100点近くアップさせた方法】となります。
ここからは、中国は天津のカフェの片隅で一心不乱にHSK5級過去問と向き合うアラサー女を想像しながらお楽しみください。


ちなみに、私が酷使したHSK5級過去問はこちら。
中国語検定HSK公式過去問集5級

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1、単語編:単語帳やってたら時間なくなる問題

HSK5級に申し込んだものの、なにせ時間がない。単語張で勉強することは一瞬で諦めました。

どうしたかというと、HSK5級の過去問を解きながら出会う分からない単語をシャープペンで全て囲っていきます。(過去問の解き方についてはこちらの3章に詳しく書きました。)

リスニングは選択肢と解説のスクリプトを囲う必要があります。
囲っていると音声を聞き逃す場合は、答え合わせが終わってから囲います。

長文問題になると丸だらけ。過去問第一回目は心が折れる音を聞きました。

それをノートに殴り書き同然に書き出し。
読めない漢字だけピンインと四声を振り、意味は問題の意図にに沿ったものを1つだけ書き出します。
中国語には複数の意味を持った単語もありますが、ここでは1つだけ。時間はかけません。本当に時間がないのだから。


単語の覚え方は人それぞれだと思いますが、私の手法は…
【漢字1つずつのイメージを記憶する】

例えば「咨询」という単語。
「咨」「询」それぞれの意味や、日本語での漢字、その漢字使った別の単語を調べ、文字自体のイメージを覚えます。

【咨】意味:相談する
   日本語:諮問機関の「諮」
   脳内・・・「質問」みたいなイメージだ〜。へぇ〜。

【询】意味:尋ねる,問う
   日本語:「詢」
   関連語:「查询(問い合わせる)」「问询(問い合わせる)」など。
   脳内・・・なんか全部「聞く」みたいなイメージだ〜。ふ〜ん。
       
結局両方とも「尋ねる」って意味だなぁ〜。

これくらい調べれば「咨」か「询」が入った単語が「何となく聞いてるっぽい」というイメージが記憶できます。
それでOK。次からは「咨・询」が入っている単語は「聞いてる」っぽい意味だと判断できます。


ちなみにHSK5級では単語は听力〜读写〜作文の全セクションで共通で出るので、可能な限り発音も覚えることをおすすめします。
そのためには「声に出して何度も発音する」
単語だけで発音まで覚えることができないものは、文章まるごと声に出して読みます。何度か繰り返すと、流れで読めちゃってる場合が多いです。


最初は過去問を解いて2時間、不明単語の精査と暗記に3〜4時間はかかりました。
なにせ、HSK5級の過去問1回分で100個くらい不明単語があったもので。。
過去問の復習までは手が回らないので、問答無用で翌日繰り越し。

その間、何度か単語テストをしますが、何度も分からなくなる単語は夜寝る前と朝起きがけにテストしたりして覚えていきました。

過去問第1回目でズタボロにされても大丈夫。試験には毎回同じような単語が出てくるので、回を重ねるごとに分からない単語の数が減っていきます。同時に安心感も募ります。

5回目まで解いたら、また1回目から同じ作業の繰り返し。(過去に囲った丸は、どっかのタイミングで消してくださいね。)
根気のいる作業ですが、HSK5級試験当日までの辛抱。加油。

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2、听力編:話す人早すぎ意味不明問題

HSK4級の時は大体聞こえてたのに、HSK5級になると突然聞こえなくなるんですよ。魔法かな?

私のリスニング対策は、【ディクテーション】です。
ディクテーションとは、聞こえた文章の書取り。
HSK5級ともなると話し言葉は早いので、音源を一時停止しながらになります。
書き取る前に、聞いた文章を一度口に出してみると忘れにくくなります。
同時にシャドーイングのトレーニングにもなるのでおすすめです。

聞き取れても漢字が分からない単語が出てくるので、そこはピンインを書いておきます。
全く聞き取れない単語は「?」とかにしておきました。
答え合わせをして知らない単語は、1の方法で覚えていきます。

ディクテーションのコツ(本気で時間がない場合)は…
【ちょっとした聞き落としは気にしない】こと。
「的」とか「得」などの助詞や、ちょっとした接続詞を几帳面に全て聞き取るよりも、聞こえた単語や文章で全体の意味を把握できるようになることに全集中しましょう。


ディクテーションの後に音源を聴くと、音が漢字が結びついたり、音を聞くだけで意味が分かったりします。
私はリスニングの点数が低かったので、1つの問題につき、2回はディクテーションしていました。2回目は1回目より長めに音を区切ってみます。
集中力もかなり高まるはずです。

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3、读写編:問題数と回答時間が見合ってない問題


HSK5級の读写の試験時間は45分、問題数は45問。
単純に計算して1問1分ペースで解答
しなくてはなりません。
これ、どう思います?結構無理じゃないですか?
私は最初、全然無理でした。最後まで解き切れないんですよ。

時間がないので一瞬で考えを巡らせ、HSK5級の读写に関してはこの2つを極めることに徹しました。

①速読
②解答の順番を入れ替える

①速読
・単語との戦い
 1の方法で、とにかく意味の分かる単語の量を増やしましょう。 

・脳内で日本語に訳さない
 いちいち日本語にすると時間がかかりますからね。
 読んだ中国語のまま意味を理解することを意識します。

・問題の文章を読む前に、解答の選択肢を読んでおく
 これは必須です。あらかじめ選択肢を読んでおくことで、内容の予想がつきます。
 問題を読んでから選択肢を読むと、「あれ?これってどうだったっけ?どこら辺の文章だっけ?」と探すはめになり、あっという間に時間切れです。

②解答の順番を入れ替える
HSK5級の問題は、

◆第1部分の穴埋め:1文章につき3問
◆第2部分の短文読解:1文章につき1問
◆第3部分の長文読解:1文章につき3問


さて?点数的にコスパがいい問題はどれでしょう?
注:コスパがいい=労力少なめ点数高め

実は、これは人それぞれだと思うんですよね。得意不得意によります。
より早く正確に回答できるセクションを先に潰していくor最後に回すなど、色々作戦を立てられます。
一度HSK5級の過去問を解いて、自分のクセを把握してから考えるといいと思います。


私の場合はこんな感じで考えました。
<脳内>
第2部分より、第1部分と第3部分の方が点数配分高い。

第1部分と第3部分が点数的にコスパ良い気がするから、全部解答したい。

自分の得意不得意はどうだろう。

第1部分の穴埋めは単語を選ぶだけたから比較的時間かからないし、時間がなくても冷静に答えられている自分がいる。正解率も高め。

第2部分は1文章につき1問だから、全く分からない場合は潔く捨てればいい。選択肢が文章で時間かかるから、ちょっとドキドキするけど。

第3部分は長いし、時間ないとめっちゃ焦って絶対全滅する。というか最後に回したときの心拍数が異常。下手したら会場でご迷惑をお掛けする可能性がある。

よし、心臓に負担のない順番にしよう☆


❶時間が十分にないと心臓にとても悪い第3部分
❷ある程度時間のある状態でスピーディーに進めれば心臓に異常なしの第2部分
❸時間がなくても心拍数正常値な第1部分

結果、心臓の平静が最優先。
迷った時は身体の声を聞いてみるのもいいですよね。

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4、俺の味方、HSK5級過去問120%活用方法

過去に紹介しましたが、過去問は使い方によってものすごい力を発揮します。

・問題の傾向が分かる
・解答にかかる時間が分かる
・自分の学習の偏り分かる
・戦略を立てられる
・過去問がオリジナルテキストになる
など…過去問は、一石五鳥くらいになると思っています。

こちらの「3、過去問題集」でやり方を詳しく解説しています。
極限状態の私でも効果絶大の方法なので、ぜひ参考にしてください。

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まとめ

私は先にHSK5級に申し込んでしまったのでやらざるを得ない状況でしたが、この間もかなり中国語力は付いたように感じています。
ただ、こんなに必死になるのは、もう当分いいかな。
余裕のある大人の女になりたかったんだよ。。

これからHSK5級を受験する方は、先に過去問を解いてみて自分のレベルを知ったり、自分に必要な勉強時間を作ってから申し込みをすると焦ることはないのかな、と思います。

中国語ゼミのHSK5級の記事に、スケジュールやレベル、おすすめ教材、使えるアプリなど、詳しく紹介しているのでぜひご覧ください↓↓
◆プロが教える!HSK5級に一発で合格する方法

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それでは皆さま、よい中国語ライフを〜♪

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