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J-IDEO(ジェイ・イデオ)

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2022年6月の記事一覧

突破口 感染症診療の「難問」に答えはあるか(12)

第12回:科学か? 形式か? 岩田健太郎 いわた けんたろう 神戸大学大学院医学研究科微生物感染症学講座感染治療学教授 (初出:J-IDEO Vol.6 No.3 2022年5月 刊行)

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抗菌薬相互作用整理BOX(26)

[第26回]リトナビルブースト再考~パキロビッド®~ 山田和範 やまだ かずのり 中村記念病院薬剤部係長/北海道科学大学客員教授 (初出:J-IDEO Vol.6 No.3 2022年5月 刊行) はじめに 2021年12月24日にわが国で初めての新型コロナウイルス感染症の内服抗ウイルス薬であるモルヌピラビルが特例承認された後,年が明けた2022年2月10日にニルマトレルビルとリトナビルの合剤であるパキロビッド®が2番目の内服薬として同じく特例承認されました.パキロビ

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基礎から臨床につなぐ薬剤耐性菌のハナシ(32)

[第32回]Pseudomonas aeruginosaの臨床像と耐性機構② 西村 翔 にしむらしょう 神戸大学医学部附属病院感染症内科 (初出:J-IDEO Vol.6 No.3 2022年5月 刊行) 前回に引き続きP. aeruginosaのハナシです.今回は病原因子およびβ-ラクタム系への耐性機序(の一部)について解説します. 緑膿菌の病原性緑膿菌の病原性は,なにも抗菌薬耐性のみで規定されるわけではなく,それ以外にも代謝の多能性,豊富な病原因子virulenc

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呼吸器感染症よもやま話(32)

[第32回]外国人結核を減らす取り組みを! 倉原 優 くらはら ゆう 国立病院機構近畿中央呼吸器センター内科 (初出:J-IDEO Vol.6 No.3 2022年5月 刊行) 増える外国人結核 私が普段外来をしていると,毎週必ずといっていいほど,外国人の患者さんがいます.その多くが結核あるいは潜在性結核感染です.ベトナム,フィリピンから技術研修に来ている若者,インド料理店勤務のネパール人などが多い印象です.  日本において,人口10万人あたりの結核罹患率は年々減少し

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微生物検査 危機一髪!(31)

[第31回]Normal floraの意味 山本 剛 やまもと ごう 大阪大学感染症総合教育研究拠点(CiDER) 大阪大学医学部附属病院感染制御部 (初出:J-IDEO Vol.6 No.3 2022年5月 刊行) 微生物検査は感染症診療には欠かせない臨床検査で,検査材料から微生物を検出して,微生物の種類を同定し,感受性を追加することで感染症の診療と治療に役立てられています.そのため,どの検査室でも微生物検査結果は早く正しく報告することを目標として日常業務を行っていま

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