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食物連鎖と三重のアマモ

Tさん:こんにちは!今日は食物連鎖と、アマモを取り上げたいと思います。
Oさん:食物連鎖か~、中学校の理科室で勉強したのを覚えてます!
Tさん:そうですね、食物連鎖は中学校の理科で習った生き物のつながり 
を表す言葉でしたね、どんなものだったか具体的に見ていきましょう!
Oさん:はい!レッツゴー!

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Tさん:生態系は、前回習いましたよね!詳しくは第1回の記事をご覧ください。
Oさん:はい、生態系はなんだっけ、生物と生物を取り巻く環境をまとめたみたいな・・・?
Tさん:大体そうですね!生き物だけでなく、生き物の周りの環境も含めるのがポイントです。生態系では「生産者」と「消費者」がいましたね。
Oさん:生産者は無機物から有機物をつくる生物で、生産者がつくり出した有機物を摂取する生物が消費者ですよね!生産者は植物があてはまりますか?
Tさん:草や木などの植物はそうです、生産者です。他に、水の中でも光合成をする原生生物や原核生物も生産者です。
Oさん:水中にも生産者がいたんですね、知らなかったです。
Tさん:生産者と消費者がどちらも存在することでうまくバランスがとれていますね。

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Tさん:ここから食物連鎖について考えていきましょう。食物連鎖というものは生物を食べる、食べられるの関係を1対1の関係で結んだものです。
Oさん:例えば、カエルがバッタを食べる、とか?
Tさん:そうです。ここに食物連鎖の関係が成り立っています。食物連鎖の関係は身近な周りを見渡すとすぐに見つけられますよ。ただ、実際には自然界では食べる、食べられるの関係は一対一ではないことから、食物連鎖の関係は複雑に入り組んだ網目のようになっていますよね。
Oさん:確かに、バッタはクモにも食べられるし、バッタが食べる生き物も1種類じゃないですね-。
Tさん:そうです。この生き物の網のような関係のことを食物網といいます。下の資料をみてください。

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大日本図書 「新版 理科の世界 3」 H30年発行 p123より引用


Oさん:生き物のつながりは単純ではなく、複雑なんですね・・・・・・!
Tさん:そうです。生物を取り巻く環境が大きく変わるなどすると食物連鎖や食物網で成り立っていたその土地の生態系が崩れてしまうことがあります。
Oさん:一度崩れてしまうと戻らないとなると、維持していくためには壊さないようにすることが大事ですね。
Tさん:はい、人間社会と自然の関係についてじっくり考える必要がありますね。


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Tさん:さてさてOさん、「アマモ」って知っていますか?
Oさん:・・・・・・なにかの海草ですか?
Tさん:ピンポーン。アマモは甘藻と書きます。浅い海底で多く集まって存在し、この集まりを藻場(もば)といいます。
Oさん:そうなんですかー、三重県の沿岸は藻場が見られるんでしたっけ?
Tさん:そうです。藻場は三重の漁業にも重要な役割を果たしています。藻場は陸で言えば森や林といった場所で、海の生き物にとってとても重要な場所です。現在、海洋環境の悪化によって藻場の減少が進んでおり、三重県でも藻場の減少が見られています。


Oさん:藻場が減少すると生態系のバランスが崩れて、食物網でつながっている生き物にも影響が出るんじゃないですか?
Tさん:そうですね、いろいろな生き物に影響することによって、生態系のバランスが戻らなくなる可能性もあります。また、漁業など私たちの生活にも大きな影響を与えることが予想されます。
Oさん:海の中でも生態系や食物網がしっかりと機能していることが分かって良かったです。もう少し藻場について調べてみたいと思いました!

Tさん:自分の地域の食物連鎖や、今起きている問題に目を向けることはとても大事ですね。一緒に考えていきましょう!
それではまた!



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