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写真の見かた。~旅にでよう~

こんにちは、聴く写真家ヒロです。
今回は写真ってどう見たらいいの??ってお話です。

僕なりのキャリアでのお話なので
ひとつの参考程度に読んで貰えたら嬉しいです。

なぜこの記事書こうと思ったかといえば、
僕が昔から追っている有名な写真家さんの
ご自身の家族をずっと記録してきてる
大好きな写真集があるんです。

たまたま通販サイトで、その写真集の
レビューでふと目についてしまったのが、


なんで人の家族の写真なんか見て面白いんだ?

っていうフレーズでした。

たしかに。
至極もっともだなと思いました。

でも一方で、僕は同じもの見て涙が出たりする。

どちらがどうではなく、違いはなんだろう。
私が写真に長く携わってきたから
多少なりとも楽しみ方について
お話してみようと思いました。

もしかすると、写真展とか美術展とか
さらには、音楽とかもどう楽しんだら
良いか分からない人に
少し何お役に立てるかもしれません。

さて早速ですが、やっぱりね、
写真(特に芸術写真)ってよく分からんですよね爆

いや、冒頭のとおり、そもそも有名な写真とか見ても
はぁ‥。ふむ。これがなぜ‥となったりする。

大丈夫です。私のようにプロで19年やってても
そうなるので安心してください。笑

理由は3つあります。
まずひとつめ。
正解がないから。

写真って、こうしたらいい、ああしたらいい
ってやっぱりあるんですが
そもそもの問題、正解がありません。
免許もなく決まりもない。
だって写真って要はただの誰かの視点なんですよね。

あの人がこうみたよ、こんな風に見えてるよ
っていう世界なんです。
それを綺麗に見せたり、おおって思わせる為に
技術はあるけれど
それすら正解ってない。

例えば、お味噌汁に入れる味噌の量、
厳密に決めなくないですか?

毎日きっちり測って入れる人いたら
それはとても素晴らしいかも知れないが

数グラム多かろうが少なかろうが
そんなに変わらなく美味しく食べれます。

むしろ作るひとが同じでも
食べてもらう相手で濃さを変えたりも
するでしょう。

写真も同じで、1ミリ構図がずれようが、
瞬間が1/100秒遅かろうが
届く印象はそんなに変わらないことが多い。
(ちなみにプロはここにこそ拘りますが)

結局、正解はないんだな
ってところをまず知って、
そういうものだと受け入れること。

これは学び始めた人みんなに言うことですね。
そうすると少し頭が楽になります。


さて、その次の理由、
ふたつ目は
自分でも撮れそうじゃね‥?って思うこと。


そうなんです。カメラって絵と違って
基本リアルな対象を相手にしていて
白紙のキャンバスがないんです。

目の前に何を描こう‥みたいなところから
スタートしないから
基本カメラ向ければ何かが写ってる。

スマホさえあれば誰でも撮れるし
たくさんありふれ過ぎてるから
かなり既視感がある写真が多い。

だから、あまり見たことない絶景写真は
単純に、おおっ!てなるんですよね。

でもそうでもない写真もたくさんあって、
価値あるものと、とても変化が見分けにくいから
何気ない写真に高値がついていると
えええ‥。ってなってしまう。

もし、そういう写真に出くわしたら。

自分がそれから感じたことをメモしてみてください。

なんかどこかさみしいな。楽しそうだな。
綺麗だな。なにを撮ったのかな。色が好きだな。
なんか雰囲気に惹かれるな。美しいな。

なんでもいいです。そのあなたが感じたことが
まず大切です。
見た写真から出た自分の感情を
書きとめてみるとよいです。


最後の3つ目です。

どう見ていいか分からない。

です。これは芸術全般に共通していますが
知ってる方に、見方を教えて貰えたら
鑑賞できたような気になるんですよね。

だからガイド音声とかあるわけです。

撮った人がどんな誰なのか?
歴史的なことはあるのか?

普通に作品のその経緯や背景など
調べていけば
かなり面白くなれるんですけれど

正直そこまでじゃない‥
めんどくさいって思うこともありそうです。

そんな方におすすめは、

その空間にいることを想像してみる

または

撮り手の目線として眺めてみる

です。
写真には空間があることが多いです。
そこは撮影者から見える風景なのですが、
そこに旅してる気分で入ってみます。

すると、
ここはどこかな。いつかな。
目の前のひと、誰かな。
どんな匂いするかな。暑いかな、寒いかな。
なぜシャッター切ったのかな。
なにを感じたのかな。

って連想していくと、その写真を相当楽しめます。
そこには想像と共感の世界が
拡がってきます。
また不快な気持ちになるものもあるかも知れない。
その時はそれを切ってやめたら良いです。
見なくてオッケー。

さらに、抽象的でそんなことすら
良く分からない写真もあります。

それは、もう撮り手の目線に入ります。
その写ってる目の前に自分がいて
レンズを向けてるつもりで見ます。

そうすると、何か感じられるかも!
知れない。

そうやって、画像となってる写真や
実際の写真の世界に、旅をしてみてください。

そうすると写真から
何かもっとメッセージを受け取れるかも
知れません。

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