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構図を決める前後の体感覚

こんにちは、写真家ヒロです。
スナップのジャンルを長くやってきているので
今日はまさにそのスナップの瞬間、
どんな感覚で構図を取って=決めて
いるのかをできる限り
言語化してみようと思います。

例えばこのような場面を撮るところを
イメージしてみて下さい。
※これちなみにスマホです。

まずその前に、私が
シャッターを切るまでの手順は
↓こうなっております。

どんなメーカーの何の機種であれ
全て例外なく同じです。

状況把握 
(光はどうか?

カメラの設定操作

構図を決める(フレーミング)

フォーカスを合わせる

シャッター押す

今のカメラはフレーミングとフォーカス
合わせるが同時にできるものもありますが
基礎の手順は絶対的にこれを通ります。

さて、構図を決める前後の体感覚
3つです。

ひとつ。
まずカメラを構える前に、眼で見て
はっ、いま素敵!というのを信じる。
その「はっ」とした時の視界を基準にする。

※我々プロはそれを元にレンズを選びます。

本当はそれを感じた瞬間と同時に
シャッター押せるのがベストだが、
そんなことは滅多にありません。

だから眼に焼き付いたイメージを
手繰り寄せたりとことん待ったりする感じ。

2つめ。
メインの被写体を中心に表情を見ながら、
背景に映り込むものとのバランスを図る。


感覚としては、
メインの被写体がギターソロだとすると
背景に写り込むものは周りの楽器。

ギターソロだから
周りの音の大きさを押さえたり、
メインを引き立てたりできるように
画面内の配分を整える(待つor自分が動く。)

3つめ。
被写体そのものがどう動くかを見守りながら
自分は漂うようにフラットに、
シャッターチャンスに合わせて揺れ動く

相手の顔の向きやアゴの角度、
シルエットや、仕草、眼の動きなど
総合的に見ながらシャッターを押します。

とても高度なことを書いてるように
見えるかも知れませんが、

多分、料理でいうところの
茹で具合や火の入れ加減などを
ちょうど良く美味しいところで仕上げるのに
近い感覚なので、
文章から感じるほどに複雑な訳ではありません。

私くらいのキャリアでも
上手くいくときもあれば逃すときもあります。

上手くいくまで手繰り寄せるし、
難しそうだったらやり方変えるし、

撮れた!と思えるところが撮影終わりです。

百戦錬磨とは
これが短くぴったりとできる人のことで、
僕はまだまだその途中です。

ということで、今回は
構図を決めるときの体感覚を敢えて
文章化してみました。
非言語領域なので表現しきれませんが
何か伝われば嬉しいです😊









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