無関係な連想#2 自浄作用
「腐った朝」って、こういうものなんだな。
葉月になってから六日目の朝を、腐らせてしまった。朝と言っても、怒りや不安や恐怖が頭を占拠してしまって一晩中眠りにつけなかったせいで、気持ち的にまだ暗い時刻にいる気がした。でも、カーテン越しに入ってきた胡散臭いと思うほど蒼白な朝日は、早くどこかへ逃げたいと焦っていた私にとっては、この上ない救いだった。
「清算が必要だ。」
頭の中にずっと音をせずに囁いてくれる透明な声が、今回はかなり強い口調になってこだまする。断ち切るタイミングはいくら