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それから私は、神の御前に立っている七人の御使いたちを見た。彼らに七つのラッパが与えられた

キリストの携挙―17・それから私は、神の御前に立っている七人の御使いたちを見た。彼らに七つのラッパが与えられた
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前回の「キリストの携挙ー16・子羊が第七の封印を解いたとき、天に半時間ほどの静けさがあった」からの続きです。
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ヨハネの黙示録の全体像ー2

ヨハネの黙示録5章
5:1 また私は、御座に着いておられる方の右の手に巻物を見た。それは内側にも外側にも字が書かれていて、七つの封印で封じられていた。

ヨハネの黙示録8章
8:1 子羊が第七の封印を解いたとき、天に半時間ほどの静けさがあった。
8:2 それから私は、神の御前に立っている七人の御使いたちを見た。彼らに七つのラッパが与えられた。

七つの封印の巻物の「外側」には天のキリストによって七つの封印が解かれる「ダニエル70週終末預言7年・前半三年半の預言(七つの封印解除の預言)」と、七人の御使いのラッパの合図による「ダニエル70週終末預言7年・後半三年半の預言(七人の御使いのラッパの預言)」の★概要、概略★が書かれています。特に黙示録8:2から始まる「七人の御使いのラッパの預言」はザックリ言うと「目次」みたいなものです。外側の目次を開くと、該当する巻物の内側に書かれている本文が出て来る、という関係です。外側に書かれている黙示録8章~9章までが「七人の御使いのラッパ」の目次で、10章を挟んで黙示録11章~22章が目次に該当する本文、預言が詳しく書かれている、という関係です。ですから黙示録8章~9章と、10章を挟んで、11章~22章には「三分の一、ユーフラテス川」といった同じワードが出て来ます。
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黙示録8:2から始まる七人の御使いによる「パンパカパ~ン♪~」というラッパの音の合図は「進軍の合図」を表しています。キリストの軍勢がサタンの軍勢と戦うための「進軍の合図のラッパの音」です。現代でもイスラエルをはじめ日本の自衛隊も世界の軍隊も生活と訓練と実戦の中で「ラッパの合図」は吹かれています。

旧約時代のユダヤは神の命令に従ってこれから敵と戦う出陣の合図として「銀のラッパ」を吹きました。

民数記10章
10:1 【主】はモーセにこう告げられた。
10:2 「銀のラッパを二本作りなさい。それを打ち物作りとしなさい。あなたはそれを用いて会衆を召し出したり、宿営を出発させたりしなければならない。
10:3 これらが長く吹き鳴らされると、全会衆が会見の天幕の入り口の、あなたのところに集まる。
10:4 もしその一つが吹き鳴らされると、イスラエルの分団のかしらである族長たちがあなたのところに集まる。
10:5 また、短く吹き鳴らすと、東側に宿っている宿営が出発する。
10:6 二度目に短く吹き鳴らすと、南側に宿っている宿営が出発する。彼らが出発するためには、短く吹き鳴らさなければならない。
10:7 集会を召集するときには、長く吹き鳴らさなければならない。短く大きく吹き鳴らしてはならない。
10:8 祭司であるアロンの子らがラッパを吹かなければならない。これはあなたがたにとって、代々にわたる永遠の掟である。

31:6 モーセは部族ごとに千人を戦に送った。また彼らとともに、祭司エルアザルの子ピネハスを、聖なる用具と吹き鳴らすラッパをその手に持たせて、戦に送り出した。

Ⅰコリント人への手紙14章
14:8 また、ラッパがはっきりしない音を出したら、だれが戦いの準備をするでしょう。

出エジプトから始まってモーセ、ダビデと、ユダヤが敵と戦いながら陣地を増やしていってやがてエルサレム全土を制圧して正式な「イスラエル国家」が樹立されてソロモン王によって「エルサレム神殿」が造られました。ユダヤは戦いの度に「銀のラッパ」を鳴らして出陣して行きました。そのユダヤの戦いの出陣ラッパのように、黙示録に出て来る「七人の御使いのラッパの合図」はキリストの軍勢がサタンの王国となっている「中天の世界」に乗り込んでいってサタンの軍勢と戦うための「出陣合図のラッパの響き」です。過去の投稿でくり返し解説して来たように、黙示録の世界はサタンの王国でサタンと悪霊の巣窟となっている「中天の世界(黙:13、14:6、19:17)」でのキリストの軍勢とサタンの軍勢の戦争の光景と地上の人間の世界の光景が並行して同時進行で書かれています。

マタイの福音書5章
24:29 そうした苦難の日々の後、ただちに太陽は暗くなり、月は光を放たなくなり、星は天から落ち、天のもろもろの力は揺り動かされます。
24:30 そのとき、人の子のしるしが天に現れます。そのとき、地のすべての部族は胸をたたいて悲しみ、人の子が天の雲のうちに、偉大な力と栄光とともに来るのを見るのです。
24:31 人の子は大きなラッパの響きとともに御使いたちを遣わします。すると御使いたちは、天の果てから果てまで四方から、人の子が選んだ者たちを集めます。

24:31 人の子は大きなラッパの響きとともに御使いたちを遣わします。

Ⅰコリント人への手紙
15:52 終わりのラッパとともに、たちまち、一瞬のうちに変えられます。ラッパが鳴ると、死者は朽ちないものによみがえり、私たちは変えられるのです。

Ⅰテサロニケ人への手紙
4:14 イエスが死んで復活された、と私たちが信じているなら、神はまた同じように、イエスにあって眠った人たちを、イエスとともに連れて来られるはずです。
4:15 私たちは主のことばによって、あなたがたに伝えます。生きている私たちは、主の来臨まで残っているなら、眠った人たちより先になることは決してありません。
4:16 すなわち、号令と御使いのかしらの声と神のラッパの響きとともに、主ご自身が天から下って来られます。そしてまず、キリストにある死者がよみがえり、
4:17 それから、生き残っている私たちが、彼らと一緒に雲に包まれて引き上げられ、空中で主と会うのです。こうして私たちは、いつまでも主とともにいることになります。
4:18 ですから、これらのことばをもって互いに励まし合いなさい。

4:16 すなわち、号令と御使いのかしらの声と神のラッパの響きとともに

・人の子は大きなラッパの響きとともに
・終わりのラッパとともに、
・すなわち、号令と御使いのかしらの声と神のラッパの響きとともに、

イエスとパウロが教えている「ラッパとともに、ラッパの響きとともに、」のラッパは、黙示録に出て来る「七人の御使いのラッパ」のことを指しています。「ラッパとともに、ラッパの響きとともに、」というのは「七人の御使いのラッパとともに、七人の御使いのラッパの響きとともに」という意味です。そして七人の御使いのラッパの預言(黙8:2~11:15)は「サタンとその配下を裁くためのラッパの合図」です。つまりキリストの携挙のときには「サタンと戦うための御使いの軍勢を引き連れてやって来る!」ということです。そしてクリスチャンの携挙と入れ替わるようにして「中天の世界」でキリストを最高司令官として天の三分の一の「御使いの軍勢 VS サタンの軍勢の戦い」が始まります。戦いの結果は御使いの軍勢の完勝でサタンの軍勢は自分たちの王国であった「中天の世界」から追い出されて地上の世界に落とされました。

ヨハネの黙示録12章
12:3 また、別のしるしが天に現れた。見よ、炎のように赤い大きな竜。それは、七つの頭と十本の角を持ち、その頭に七つの王冠をかぶっていた。
12:4 その尾は天の星の三分の一を引き寄せて、それらを地に投げ落とした。また竜は、子を産もうとしている女の前に立ち、産んだら、その子を食べてしまおうとしていた。

12:7 さて、天に戦いが起こって、ミカエルとその御使いたちは竜と戦った。竜とその使いたちも戦ったが、
12:8 勝つことができず、天にはもはや彼らのいる場所がなくなった。
12:9 こうして、その大きな竜、すなわち、古い蛇、悪魔とかサタンとか呼ばれる者、全世界を惑わす者が地に投げ落とされた。また、彼の使いたちも彼とともに投げ落とされた。

黙示録12:4の「天の星の三分の一」はミカエルを長とした「天の三分の一の御使い」です。「星」は御使いです。12章は後の投稿で解説します。

ヨハネの黙示録1章
1:20 あなたがわたしの右手に見た七つの星と、七つの金の燭台の、秘められた意味について。七つの星は七つの教会の御使いたち、七つの燭台は七つの教会である。

12:12 それゆえ、天とそこに住む者たちよ、喜べ。しかし、地と海はわざわいだ。悪魔が自分の時が短いことを知って激しく憤り、おまえたちのところへ下ったからだ。」
12:13 竜は、自分が地へ投げ落とされたのを知ると、男の子を産んだ女を追いかけた。
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ヨハネの黙示録13章
13:3 その頭のうちの一つは打たれて死んだと思われたが、その致命的な傷は治った。全地は驚いてその獣に従い、
13:4 竜を拝んだ。竜が獣に権威を与えたからである。また人々は獣も拝んで言った。「だれがこの獣に比べられるだろうか。だれがこれと戦うことができるだろうか。」
13:5 この獣には、大言壮語して冒涜のことばを語る口が与えられ、四十二か月の間、活動する権威が与えられた。
13:6 獣は神を冒涜するために口を開いて、神の御名と神の幕屋、また天に住む者たちを冒涜した。

黙示録13:3の「その頭のうちの一つは打たれて死んだと思われたが、その致命的な傷は治った人物」が、666の反・キリストです。キリストが語った「預言者ダニエルによって語られたあの『荒らす忌まわしいもの』」という人物です。

七人の御使いのラッパの合図は預言者ダニエルによって預言された「ダニエル70週終末預言7年・後半三年半の預言」の期間に起こる「御使いの軍勢 VS サタンの軍勢の戦い」の進軍のラッパの合図のことを指しています。黙示録13:5の「四十二か月の間」はダニエル70週終末預言7年・後半三年半の「四十二か月の間」の期間のことです。

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次回の「キリストの携挙ー18」に続きます。
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引用・聖書 新改訳2017 © 2017新日本聖書刊行会
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