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御座の周りには二十四の座があった

キリストの携挙―6・御座の周りには二十四の座があった

前回の「キリストの携挙―5・天が開かれているのを見た」からの続きです。
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ヨハネの黙示録には「二十四人の長老(ひとりの長老)」が全部で13回出て来ます。以下にその13回の箇所を挙げます。

ヨハネの黙示録
4:4 また、御座の周りには二十四の座があった。これらの座には、白い衣をまとい、頭に金の冠をかぶった二十四人の長老たちが座っていた。

4:10 二十四人の長老たちは、御座に着いておられる方の前にひれ伏して、世々限りなく生きておられる方を礼拝した。また、自分たちの冠を御座の前に投げ出して言った。

5:5 すると、長老の一人が私に言った。「泣いてはいけません。ご覧なさい。ユダ族から出た獅子、ダビデの根が勝利したので、彼がその巻物を開き、七つの封印を解くことができます。」

5:6 また私は、御座と四つの生き物の真ん中、長老たちの真ん中に、屠られた姿で子羊が立っているのを見た。それは七つの角と七つの目を持っていた。その目は、全地に遣わされた神の七つの御霊であった。

5:8 巻物を受け取ったとき、四つの生き物と二十四人の長老たちは子羊の前にひれ伏した。彼らはそれぞれ、竪琴と、香に満ちた金の鉢を持っていた。香は聖徒たちの祈りであった。

5:11 また私は見た。そして御座と生き物と長老たちの周りに、多くの御使いたちの声を聞いた。その数は万の数万倍、千の数千倍であった。

5:14 すると、四つの生き物は「アーメン」と言い、長老たちはひれ伏して礼拝した。

7:11 御使いたちはみな、御座と長老たちと四つの生き物の周りに立っていたが、御座の前にひれ伏し、神を礼拝して言った。

7:13 すると、長老の一人が私に話しかけて、「この白い衣を身にまとった人たちはだれですか。どこから来たのですか」と言った。
7:14 そこで私が「私の主よ、あなたこそご存じです」と言うと、長老は私に言った。「この人たちは大きな患難を経てきた者たちで、その衣を洗い、子羊の血で白くしたのです。

11:16 すると、神の御前で自分たちの座に着いていた二十四人の長老たちが、ひれ伏し、神を礼拝して言った。

14:3 彼らは御座の前と、四つの生き物および長老たちの前で、新しい歌を歌った。しかし、地上から贖われた十四万四千人のほかは、この歌を学ぶことができなかった。

19:4 すると、二十四人の長老たちと四つの生き物はひれ伏して、御座に着いておられる神を礼拝して言った。「アーメン。ハレルヤ。」
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そして、この二十四人の長老とは誰なのか?について、キリスト教会で議論されています。この二十四人の長老については、キリストがマタイの福音書19章で予めペテロに教えています。

マタイの福音書19章
19:27 そのとき、ペテロはイエスに言った。「ご覧ください。私たちはすべてを捨てて、あなたに従って来ました。それで、私たちは何をいただけるでしょうか。」
19:28 そこでイエスは彼らに言われた。「まことに、あなたがたに言います。人の子がその栄光の座に着くとき、その新しい世界で、わたしに従って来たあなたがたも十二の座に着いて、イスラエルの十二の部族を治めます。

マタイの福音書19章28節は

キリストが黙示録の世界の「天の栄光の座」に着くとき、地上でキリストに従ってついて来たあなたがた12人は天でわたしとともに十二の座に着いてイスラエルの十二の部族を治めます。

という意味です。「治めます」というのは「従える」という意味です。
旧約時代のイスラエル(ヤコブ)の十二の部族はキリストが誕生するはるか前の人たちですから、キリストを知りません。キリストを知らない彼らはキリストを知っている十二弟子に従っていきます。だからキリストは「わたしに従って来たあなたがたも十二の座に着いて、イスラエルの十二の部族を治めます。」と十二弟子に預言しました。

ペテロは家も家族とも別れて大先生にここまで従って来たのだからきっと大先生なるイエス様が自分たちにお金か財宝か右大臣左大臣の席でも用意して素晴らしいご褒美をくれるとでも思っていたのでしょう。しかしキリストは「十字架で殺されて天に帰ったわたしが栄光の座に着くとき、わたしに従って来たあなたがたもこの世ではなく 新しい世界の十二の栄光の座 に座ることになります」と、弟子たちに預言しました。そしてキリストが預言した通りに、弟子たちは黙示4章4節で白い衣をまとい頭に金の冠をかぶった「二十四人の長老」の十二人としてイスラエルの十二部族の長とともに登場します。

ヨハネの黙示録4章
4:4 また、御座の周りには二十四の座があった。これらの座には、白い衣をまとい、頭に金の冠をかぶった二十四人の長老たちが座っていた。

二十四人の長老たちは常に子羊のキリストと御使いに帯同しながらイスラエルの十二部族は旧約時代の信仰者の代表、総代として、十二弟子(使徒)は新約時代のクリスチャンの代表、総代として、人々を導きます。そして最後の黙示録21章で出て来る「聖なる都エルサレム」の十二の門と十二の城壁の土台石に彼らの名が刻まれています。

ヨハネの黙示録21章
21:10 そして、御使いは御霊によって私を大きな高い山に連れて行き、聖なる都エルサレムが神のみもとから、天から降って来るのを見せた。
21:11 都には神の栄光があった。その輝きは最高の宝石に似ていて、透き通った碧玉のようであった。
21:12 都には、大きな高い城壁があり、十二の門があった。門の上には十二人の御使いがいた。また、名前が刻まれていたが、それはイスラエルの子らの十二部族の名前であった。
21:13 東に三つの門、北に三つの門、南に三つの門、西に三つの門があった。
21:14 都の城壁には十二の土台石があり、それには、子羊の十二使徒の、十二の名が刻まれていた。

黙示録に出て来る「二十四人の長老」の正体は

イスラエル(ヤコブ)の子らの十二部族の長の

ユダ、ルベン、ガド、アシェル、ナフタリ、マナセ、シメオン、レビ、イッサカル、ゼブルン、ヨセフ、ベニヤミン

の十二人と、キリストの弟子(使徒)の

ペテロ (シモン)、ゼベダイの子ヤコブ,ヨハネ、アンデレ、ピリポ、バルトロマイ、マタイ、トマス、アルパヨの子ヤコブ、タダイ (ユダ)、熱心党のシモン、マッテヤ

の十二人です。十二人と十二人の合わせて二十四人が「二十四人の長老」として黙示録に出て来ます。御使いでもモーセでもエリヤでもありません。
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ヨハネの黙示録に出て来る「二十四人の長老」は旧約時代のイスラエル(ヤコブ)の十二の部族の長と新約時代のキリストの弟子(使徒)の十二人を合わせた二十四人です。
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次回の「キリストの携挙ー7」に続きます。
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引用・聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会
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