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ゲームをやらなくなってわかったこと

髪ゴムの色が自由になったってわたしはけっきょく紺の階級

久藤さえ


あこがれのゲーム人生を手に入れた花の女子大(学院)生、わたし。最初の数か月は、毎日せっせとプレイしていましたが……。


ゲームを人生に組みこむ

Switchやらなきゃ!

人生初のゲーム機を手に入れた2年前の夏。数か月の間、いろいろなゲームを毎日少しずつプレイしました。島を開拓したり、トンガリ頭で異議をとなえたり、ガチョウになってサンドイッチを盗んだり……。

指紋が

しかし、ひととおり異議をとなえ終わったところで、毎日Switchをさわる習慣がなくなっていきました。ときどきハイラルへ行っても、リンゴを焼くだけの勇者になってしまいました。大人になってから急にゲーム機を与えられても、人生にゲームを組みこむ柔軟性がなかったのです。

ゲーム機があってうれしい! から、ゲーム機があるから ゲームやらなきゃ… に変わっていきました。

無 限 積 読

Switchとほぼ同時期に購入したのがこちらのKindle Paperwhite(第10世代)。大学院の授業で必要な本を読んだりしていましたが、ちょうどゲームについて考えなおすようになったころ、青空文庫が読めることを知りました。

ピンクを選ぶ脳しかない

無料で名作が読める。無体積で名作が積める。人間はこういう背徳感が大好物です。何十冊積んでいるか、今ではまったく想像がつきません。

DSを買ってもらえなかった小学生のころ、読書をしたりお話を書いてみたり、本が大好きでした。電子書籍こそ初めてだったものの、本にふれることは自分にとってごく自然で、Kindleはすぐに生活の一部になりました。

フィクションを避けている時期もありましたが、読まなくたってどんどん積み上げていける快感。大都会17㎡アパートに住む元文学少女のわたしにとって、こんな楽しいことはありません。

ハイラルを救うのは、わたしじゃなくてもいい。

また、ゲームが特別になった

Kindleに取って代わられたSwitch。でも、ゲームが嫌いになったわけではありませんでした。プレイ頻度が減ったことで、ゲームをすることの特別感が大きくなったと感じます。なかなか会う機会のない友だちとゲームする約束をしたり、ゲームをするためにUber Eatsを頼んでみたり。

今までふれてこなかったことに出会うきっかけにもなりました。

例えば、友だちとあつ森通話をするためにNintendo Switch Onlineに加入したり、

小学生時代のあこがれ「通信」

鈍器を読んでみたり。

もらったときの衝撃(物理)

せっかくゲーム機があるのだから、どんどん使うべきなのかもしれません。でも、今のわたしにはこのスタイルがあっているように感じます。

ゲーム実況を楽しむのが日常で、ゲームを楽しむのは特別イベント。実際にプレイせずにここまで楽しめるのってすごい。あまりゲームをやってこなかった人生だなあと思っていましたが、ゲームなしの生活って意外と想像できないものです。

つづきはこちら
#04 マリオってどうやってやるんですか

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