小説読み始めてひと月で読んだ本
基本的に買う本といえば漫画が雑誌だった私が、
ひと月前から小説を読み始めました。
きっかけは、「違国日記」という漫画です。
この漫画絵も好みなんですけど、小説家が登場人物に出てきたりすることもあってか、特に文章やセリフが小気味良くて、そこからもっと文章を読みたい欲みたいなものが出てきてしまったので、じゃあ小説も読んでみようとなりました。
小説を読むといっても全然作家とかの知識がないので、最初はどんな小説を読んだら良いのかってところから始まりました。
最後に手に取った覚えのある小説が、だいぶ話題になった後におすすめされて読んだ「推し、燃ゆ」で、そのとき面白かった記憶があったので、
同じ直木賞受賞作品から選ぶことにしました。
・読んだ本
①「コンビニ人間」村田沙耶香
ということで、最初に手に取ったのは「コンビニ人間」でした。
なんと言ってもタイトルのインパクトとなんとなく気になるあらすじに惹かれました。
最初は難しいんじゃないかとも思ったんですけど、ページもそんなに多くないし、内容は人によって受け取り方は全然違うと思いますけど、私にとっては難しいどころかスラスラ読めたので、全然最初に手に取る本としてもオススメしたいです。
コンビニ人間ってそういう事かーってなります。
②「キッチン」吉本ばなな
名前は聞いたことあった気がするけど、内容は全然知らなかったです。
３編からなる小説集なんですが、とっても文体が優しくて、どれも大切な人の死がテーマになってるものの切なくなりすぎず、ほっとする作品になってて良いです。
キッチンからのキッチン2が好きで、男女の話が主なのに恋愛とは言い表せない、ある意味それを超えたような関係性が素敵すぎる。
③「きらきらひかる」江國香織
アルコール中毒の妻と同性愛者で彼氏持ちの夫の夫婦生活、三角関係のお話です。
これも関係性が良いんです〜〜。
互いに世間一般的には難ありな2人なんですが、それを認めて愛し合っていて、妻は夫の彼氏とも仲が良くて、当人同士しか分からないような幸せの形がたしかにそこにある感じがよく描かれてます。
ひらがな多めで独特な雰囲気が気持ちいいです。
④「火花」又吉直樹
この本、うちのおばあちゃんから読み終わったからって渡されたときから単行本でずっと持ってて、そのとき中学生ぐらいで読もうとしたけど何だか難しくて、途中で断念した気がします。
本棚の奥から引っ張り出してきて読んでみて、やっぱそのとき感じた難しさはあったんですけど、主人公と先輩芸人との掛け合いのテンポがよくて面白かったです。
⑤「楽園のカンヴァス」原田マハ
ここまで来て、今までのと比べると長編の小説に手を出しました。
ある絵画の真贋を鑑定する2人によるアートミステリとか何ておしゃれなんだ思って読み始めましたが、本当に面白かったです。
物語の中で2人は、その絵画にまつわる本を読み進めながら鑑定をするんですけど、その劇中話には絵画を描いたとされるルソーやピカソだったりが出てきますが、その話もまた良くて、美術館に行きたくなります。というか行きました。(ポーラ美術館と国立西洋美術館)
この本を通じて絵画鑑賞という趣味が増えました。本当に良いので読んでください。
これ読むだけでも一緒に絵画を鑑賞した気にもなれるので、お得すぎる。
⑥「ヘヴン」川上未映子
簡単に言うとイジメがテーマのお話です。
凄惨ないじめの描写と登場人物たちの思想がグッサグサ入ってきてすごかったです。読んでしまったって感じです。
この本単独でnoteも書いてますが、ネタバレしまくりな感じなので苦手な方は読まないでください。
でもこの本は読んでみて欲しい。健康なときに。
⑦「つめたいよるに」江國香織
個人的に、寝る前にぽつぽつ読みたくなる短編集です。今もベッドの横に置いて読んでます。
江國作品は「きらきらひかる」でも思いましたが、夜のバイブスに合うと思います。
妹が田舎に住む姉の元を訪ねて、お庭でサンドウィッチ食べる話が好きです。
・思ったよりいっぱい読めた
突然人が変わったように読書に没頭し始めたので親もびっくりしてたんですが、どの本も楽しかったです。
普段漫画を買うときは新品派だったので、行けるときは本屋か、そうじゃないときはAmazonを駆使して揃えていましたが、小説はなんとなく試しに買ってみて合わなかったら積んでおこうとか思ったので、今のところは中古をブックオフオンラインでめぼしいのを一気に買って積んであります。
読んできた中でも「コンビニ人間」と「楽園のカンヴァス」はぜひおすすめしたいです。
たまに漫画に浮気したり、読まなくなるかもだけど、少しずつでも読み続けていけたらいいなと思います。では
無計画で箱根に行ったのに出会えてラッキー。モネも見れました。
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