中国ではポピュラーなライブコマースとは?欠かせないのはKOLの存在!

本日は中国ライブコマース市場の盛り上がり、活躍するKOLの存在についてご紹介いたします。


そもそも・・・

ライブコマースとは?


ライブコマースとは、ライブ配信とEC(電子商取引)を組み合わせた新しい販売形態です。インフルエンサーやタレントがライブ配信で商品紹介をし、ユーザーは配信を見ながら良いと思ったらすぐに購入できる仕組みです。

日本ではまだ知名度はそれほどなく、利用できるライブコマースも限られていますが、お隣中国では既に爆発的な盛り上がりを見せ、一般的になってきています。


これまでの広告と比較して特徴的なのは、リアルタイムでユーザーとコミュニケーションを取りながら商品紹介出来るという点です。

配信者であるインフルエンサーが実際に使って見せることで、画像だけではわかりにくかった生地感や発色、使用感などを伝えることができます。それに加え、ユーザーは配信中にコメントを送ることもできるので、詳しく説明してほしいポイントなどを伝え、配信者がそれに応えることで、より身近でリアル店舗にいるような感覚でショッピングすることができます。




中国での盛り上がり


ライブコマースは2012年前後にサービスが開始され、先駆けはアリババが運営するECサイト「淘宝(Taobao)」です。


2019年の中国のライブコマースの市場規模は4,338億元(約6兆9,408億円、1元=約16円)で、2020年は1兆500億元、2021年には2兆元規模に急拡大すると予測された。

こちらの記事によると、中国での市場規模はどんどん拡大していくと予測されているようです。コロナ禍での外出自粛も後押しし、今後ライブコマースがさらに身近なものになると予想できます。

また、

「ライブコマースによる売り上げ促進効果があった」と回答した企業は7割で、「今後1年間、ライブコマース業界の高成長が続く」とした企業も5割に上った。

とあり、商品PRや販売ツールとして利用している企業側もその効果を実感しています。



KOLの影響力


KOLとは、“Key Opinion Leader”の頭文字をとった略で、中国のオンラインマーケティングにおいて重要な存在です。

ライブコマースでは、KOLは配信者となり商品を実際に手に取り説明します。日本で言うインフルエンサーに近い役割ですが、違うのはKOLは専門的な知識を持っていることです。インフルエンサーよりも専門性が高いため、商品やサービスが持つメリットを、より具体的にユーザーにPRすることができるのです。

中国は日本よりも口コミやネット上での評判を重視する傾向があると言います。専門的な知識を持つKOLとコミュニケーションを取りながら商品を検討することが出来るのは、風土に合った方法なのかもしれません。

引用元



有名なKOLのひとりに、李佳琦という男性がいます。

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彼はもともと中国でも浸透しているブランド「ロレアルパリ」の販売カウンターで接客を行う美容部員でした。

偶然タオバオライブの商品説明役として抜擢されたことがきっかけでライバーデビューを果たし、美容部員としての豊富な知識やトークのうまさだけでなく、自ら口紅を塗って試すパフォーマンスが話題になり、またたくまに大ブレイクしました。

2018年のダブルイレブンでは、一日で6,700万元(10億6,000万)の売上を達成した記録も残っています。

引用元




日本でも、SHOWROOM株式会社が提供しているSHOWROOMという配信サイトや、楽天が提供しているRakuten LIVEなど、ライブコマースサービスが現れ始めています。

コロナ禍でオンラインショッピングが増えた今日、ライブ配信で商品購入という選択肢が一般的になる日も近いかもしれません。






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