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77年 在外日本人にとって、情報の命綱だったクリ新

1967年、日本武道館、後楽園球場で開催されたビリー・グラハム伝道大会を機に創刊されたクリスチャン新聞。

インターネットなど、影も形もない時代である。海外との通信手段は手紙か、とても高い料金の国際電話。
そんななか同紙は、特にクリスチャンの人々で、海外に住んでいる人々にとって、母国の情報が多く得られ、つながりを確保する正に「命綱」であった。

創刊10年の77年に載った、海外からの「私とクリスチャン新聞」投稿を紹介する。

ブラジルで

ブラジルの二井内さん家族は10年来の読者。

花嫁道具の一つのようにして

「8年前、結婚によってこのブラジルに渡るときにも、日本を離れることは悲しくありませんでした、日本あるいは世界のキリスト教会のニュースや知識から遠く閉ざされることをとても寂しいと思い、(クリスチャン新聞)1年分を予約して花嫁道具のひとつとしてブラジルへ参りました」

「いま日本の教会でどんな働きがなされているのか、どんなメッセージが、指導がなされているのだろうか、むさぼるように読んでいます」と二井内さんは記す。

日系教会でメンバーが回し読み

日系人の教会、単立ルージラムス福音教会で、回し読みしているという。「遠く日本から離れた地で、私たちはクリスチャン新聞の必要性を感じています。今後も良い内容が続けられるようにと祈っております」。


クリスチャン新聞1977年5月1日号

アメリカで

鈴木さんも10年来の読者。「4年半前」に神学校の学びと、JEMS(日系福音宣教協力会)での働きのためロサンゼルスへ。

発行継続できるか心配したが

「(クリスチャン新聞創刊から)当初の1、2年は、果たして発行が長く続けられるか心配しました。しかし主はクリスチャン新聞の人たちを今日まで励まし、大切なニュースを日本中、いや外国にまで働きが及んでいますことを感謝せずにはいられません」。

JEMSの働き上も、クリスチャン新聞が欠かせないことを記す。

北米日系教会100年の中で

「今年は(日系教会)北米宣教100年を迎えています。特にロサンゼルスには約30の日本人教会があります。サンフランシスコ、シアトル、シカゴなどにも多くの若者たちが日本人教会に来て、ますます増えます」

そして「今後、日本とアメリカ日本人教会との関係はより深くなると思います。そのような時にクリスチャン新聞の働きは日本を超え、外国にももっと必要となってくると思います」と期待のことばを送ってくれている。


クリスチャン新聞1977年5月1日号

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