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【審判目線で見るJリーグ #4】2022/3/2 第10節 川崎フロンターレ VS 浦和レッズ @等々力陸上競技場

こんにちは。CHR(ちひろ)です。

昨日投稿したばかりですが本日も試合のため投稿させていただきます。

スタメンとベンチメンバーを見る感じだと段々と本来使いたい選手が揃ってきたのかなという感じですね。

審判団紹介

主審 :佐藤 隆治(国際主審)(PR)
A1:野村 修(国際副審)(PR)
A2:大塚 晴弘
4th:柿沼 亨
VAR:池内 明彦(PR)
AVAR:西橋 勲(国際副審)(PR)
 
どうしてこんなにすごい顔ぶれなのでしょうか…?
 
とんでもないですね。

試合結果

川崎 2-1 (0-1) 浦和
 
得点:32' 岩波 拓也(浦和)
  :62' 家長 昭博(川崎)
  :64' 山根 視来(川崎)
 
YR:31' 塚川 孝輝(川崎)
    :45' 谷口 彰悟(川崎)
    :63' チャナティップ(川崎)
    :68' 岩波 拓也(浦和)
    :81' 小林 悠(川崎)
 
RC:なし

試合振り返り

・試合全体を通して

カードの枚数は多いもののゲームが大きく荒れている印象はありませんでした。
 
選手がヒートアップする場面はいくつかありましたが、上手く選手とコミュニケーションを取りながらコントロールしていたと思います。
 
それでは要点をまとめていきます。

・前半

31'
川崎3番塚川選手→浦和33番江坂選手
アフターチャージ
 
塚川選手が頭でクリアしようとしましたが触れずに江坂選手にチャージする形になってしまいました。

スピードもあり結果的に危険なプレーになってしまったので警告で良いと思います。
 
距離も角度も素晴らしいポジショニングでした。



41'
浦和22番柴戸選手ー川崎14番脇坂選手
チャージ
 
佐藤主審はノーファウルのジャッジ。
 
上手く横から身体を当てているのでシンプルなフットボールコンタクトでの転倒なのでノーファウルが妥当だと思います。
 
ここは佐藤主審からは遠い位置でしたがA1の目の前なのでインカムでやり取りをしながら判定を下したと思います。



45'
川崎5番谷口選手→浦和33番江坂選手
アフタータックル
 
ボールをサイドにワンタッチで流した江坂選手に谷口選手が後ろから遅れてタックルしています。
 
ガッツリ足裏で足首を踏んでしまっているのでかなり危険なプレーですね。
 
見えない後ろ側から選手が来ているのも警告になったポイントだと思います。



・後半

63'
川崎18番チャナティップ選手→浦和40番平野選手
アフタータックル
 
これも45分のプレーと似たようなファウルですね。
 
理由も同じため割愛します。



68'
浦和4番岩波選手→川崎19番遠野選手
タックル
 
ドリブルで岩波選手をかわした後に出てきた足に引っかかる形でトリップ。
 
大きなチャンスとなる攻撃を阻止したためSPAで警告です。
 
仮に抜け出していたら3vs2の数的優位な状況になっていましたね。



79'
川崎9番ダミアン選手ー浦和28番ショルツ
??
 
ダミアン選手がショルツ選手の足首付近をキックしていましたが、佐藤主審はノーファウルの判定。
 
これは確実にファウルだと思いましたが、恐らく佐藤主審には見えていなかったのだと思います。
 
Twitterでも結構色々な意見が出ていました。どうしてノーファウルの判定になったのか筆者の審判をしている時の経験と合わせて考察してみます。
 
このプレーの前のショルツ選手とダミアン選手が併走している場面でショルツ選手はダミアン選手のユニフォームを持ちながら走っていました。
 
この段階で佐藤主審は主に上半身にフォーカスしながら走っている両選手を追いかけています。
 
この時にショルツ選手のホールディングはダミアン選手のプレーに影響が無いと判定しているはずです。
 
そしてそのままボールをGKの西川選手が頭上でキャッチする場面が目に入ります。
 
人間は動いているものを本能的に目で追いかけやすいのでこの時も佐藤主審はボールと上半身にフォーカスしていたと思います。
 
この後上半身にフォーカスしていた際の足と足首付近のコンタクトがありショルツ選手が転倒したので佐藤主審は何が起きたのか分からなかったと思います。
 
副審と4thからも距離が遠くサポートも期待出来ない場所だと思います。
 
なので見えていないものはファウルにすることが出来ず、プレーを停止してドロップボールで再開しました。
 
個人的にはここでファウルの笛が吹けていれば何度か悪質なファウルをしていたダミアン選手を呼んで注意し、次に悪質なファウルをしたら警告することを伝えられれば良かったのではないかと思いました。



81'
川崎11番小林悠
ハンド
 
恐らくSPAでの警告だとは思いますが、反スポーツ的行為で警告なのは間違いないと思います。
 
腕をボールの方向に動かして、腕でボールに触れているので妥当な判定だと思います。




感想

やっぱり佐藤主審は上手いですね。
 
スプリント能力、ステップワーク、コミュニケーションの取り方等全てが素晴らしく見習いたいレフェリーの1人です。
 
説得力のあるジャッジでゲームをまとめてくれました。

あとは浦和が勝つだけなんですけどね…。
 
良い試合じゃなくて勝ち試合が見たいんだよ。ボケ。
 
次節は埼スタに行くのでホントに勝ってくださいって気持ちです。

最後までご覧いただきありがとうございました。


CHR

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