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嘘をつくことの弊害は自己肯定感を下げることだと思う

私は今までたくさん嘘をついてきたと思う。もちろん、大切な嘘ってあると思うけど、今回はあまりよろしくない意味での嘘。

20代、私は嘘をつくことが多かった。特に恋愛や仕事で。恋愛では、みんなから「もうやめなさい」と言われるような恋愛をして、やめろって言われるのがだんだん嫌になって嘘をつくようになった。仕事では全然やる気がでなくてずる休みをしたりした。体調が悪いって嘘をついて。

まあ、そういうことって多かれ少なかれみんな少しはあると思うのだけど。嘘をつけばつくほどしんどくなっていった。それに、多分何人かは私の嘘に気づいていただろうし、それもしんどかった。今となっては気づかないふりをしてくれていた周りの人たちに感謝しているけれど。

そんな私も、最近随分まともになって、嘘をあんまりつかなくなった(あえて”あんまり”って言っておく)。というのも、嘘をつくようなことをしなくなった。すごく当たり前だけど、私的に大きな進歩。だって、嘘をつくのってすごくしんどいから。

嘘をつくことの弊害は、人からの信頼を失うことはもちろんのこと、のちのちになって気づいたのは”自分の自分に対する信用を失うこと”だと思う。すっごく当然のことなんだけど、自分だけは嘘をついてる自分のこと知ってるんだよね。これは絶対にごまかせない。繰り返すうちに、だんだんと自分は”約束がやぶれないダメな奴だ”ってレッテルを貼るようになる。それで、自己肯定感が下がったりする。

だからね、仕事とか恋愛とかで、どれだけ褒められても「でも、自分はそんな人じゃないし…」って思っちゃうようになる。人から見られている自分と、自分が思っている自分のギャップに苦しんじゃう。そこのギャップがあっては、なかなか良い関係って築けない。

だから、だんだんと人に嘘をつくっていうより、自分に嘘をつくことが苦しくなっていった。

今となっては人に嘘をつかなくちゃいけない恋愛はしないって決めてるし、仕事で休みたいほど嫌な時は誰かに相談するようになった。この辺が普通にできてる子も多かったけど、私はそれができるようになるまで10年くらいかかっちゃったな。

だから最近は行きたくない飲み会は最初から断るし(コロナ禍でどのみち今はないけれど)、行くって言ったら行くようにしてる。

そしたら、すごく楽になったし、自己肯定感も上がった気がする。数年自己肯定感の低さに悩んできたけど、答えは自分の中にあったなと思う。人から見られる自分と、自分が知ってる自分。この2人が近づいてきたとき、私は少し楽になれた。

こうやって考えるようになって、自分自身すごく楽になったし、人のことも柔らかく受け止められるようになった。

いろいろ書いたけど、私は別に嘘をつくことを否定するわけではない。自分や人を守るためにつく時だってあるし、しょうがない時だってある。人のことを傷つける嘘は嫌いだけど。ただ”一番傷つくのは自分だよ”って思う。大人になればなるほど、自分自身さえもごまかしたりしなくてはいけないシーンが増えてきたりするけれど…なるべく自分自身には正直に生きたほうがいいと思う今日この頃。


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