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GENJI*REDISCOVERED       今日の源氏物語  『光る君へ』24

越前国府、廊を歩くまひろと宣隆。「雲丹…もっと食したかった…」宣隆に、「過ぎたるは及ばざるがごとし」と申します。とまひろ。
この『論語』からの「過猶不及」は…今後の何かのキーワードか?
で、宣隆、別れる間際に「宋には行くな。」「妻になれ。」って告白。で終わった前回、このあと、その捕捉・説明が続く。
突然のことで唖然のまひろ
要約すれば、(道長のことも知っているのだろう宣隆は、そういう事も含めてまひろが都に居るのが辛くて父の赴任先に付いてきたこと、自分が(自分を)どうすれば良いのか分かってないこと、それらの根元にある教養や正義感での生き辛さ、等々を分かっている人間でないと、まひろを幸せには出来ない。ことを知っている。みたいな事を、うまく短く言ってのけた。(ココ…すんなり…理解…するの…難しかった…かな)
戸惑うまひろ。
振り切って来たものの「忘れ得ぬ人」から離れられぬ。そういうおまえの愚かなところが「笑えて」良い。と。
まひろは「(私は、あなた様に)笑われたりなごませたりする(ための)ものではありません。」
(「者」なのか「物」なのか…) と言い返すが、「ありのままのおまえをそのまま引き受けられるのは俺けだ。」と宣隆。 きまり!だな。
「『忘れ得ぬ人』がいてもよい。それもおまえの一部だ。」って-度量の大きさ…みたいだが、複数の妻(子)を持つ当時の男性にとっては、特別なことでもなかったのでは…。(でも、現代の試聴室には、再度言って=皆さんの意識を→その方向に持って行っておかなければ…と、台詞になっているのでしょう…。)
思い悩むまひろ。
「自分が思う自分だけが、自分ではない。」=「他人から「どう」見られるか、見られているかが、(より)大切な事。の意識。 は、『源氏物語』での事の展開の要因に多々なっている。=紫式部の人となり(思考)の根幹通念…(と、見なしての台本…)なのだろう。
周明来る。「宋人でも日本人でもない。=居場所が無い」と言いながら。
「宋人として生きようとしたのでしょう。」と理解しているまひろ。
「もっと宋のこと知りたいなら、自分たちが宋に帰る時が来たら一緒に行こう。」と誘う周明。…来たー!
「道長には、私はどう見えていた?」が気になるまひろ。
場面変わって、京に。
道長、月を見ている。
女院「伊周の魂がにらんでいた。」「殺される。」と怖れる。道長、邪気払い=晴明に祈祷させる。
『大赦』の詔。
伊周、隆家の召還は、皆に聞きたい。と「陣定」に。
帝、道長に「あの時、そなたに止めて欲しかった。」と、「長徳の変」事の実際を知っておったのか?と不満を言う。
道長も、斉信に(蔵人頭の地位を我が物とするために)仕掛けられたのか。と、そこまでして上をめざすのか?!と驚きと呆れと、いわば利用された事に、柄本裕道長ならではの台詞まわしが秀逸の「斉信が上手であった。」と。
貴子「誰をも見方に出来ねば。」に「殿らしい。」と。
倫子と貴子それぞれのキャラクターのそれぞれの所での道長の決定とかに、道長の巾というかブレを、回収させているのも、((史実での?への)説得力持たせて)「本」秀逸。
隆家、空でも飛んで来たかの様な早い都への帰り戻り。出雲からの蜆「(オルニチン…)酒のあとに良い。」と道長に献上。
「左大臣のお役にたてるのは私でございます。」の視覚化。「なぜ申し開きせなんだ。」との道長の問。に、今後の隆家の未来。
越前、まひろと周明、
「こどものころ嘘をよくついた。」とまひろ。「いまもかも。」とも。…何の告白?
「道長想いつつ」「宋へも行ってみたい」「自分の事を見通している宣隆からのプロポーズ」…さて、どれを選ぶべきか…の迷いの最中。
「早く宋に行きたい」と(こっちは、思惑あっての擬態での)周明、まひろを抱き寄せる。そして、耳許で「左大臣に手紙を書いてくれ。」と口を近づける。
即時にまひろ「あなたは嘘」をついている。」って、そりゃバレバレだよ。
「私を好いてなどいない。違う事を考えている。利用するために。」と拒絶。
((不思議と) 好きだったのに…裏切られた!という感じ少なくて、。)
に周明、白磁の壺を割った破片でまひろを脅して手紙を書かせようとする。
「書きません。」と言うまひろに、「書かねば切る。」と。「書いたとて、考えを変える方では。」のまひろに、
「書かねばおまえを殺して俺も死ぬ。」と言った周明に ⇐まひろ毅然と「「死」という言葉を気安くつかわないで!」と怒りだす。
自分の来し方のいろいろから、本気で、言葉の「生死」の駆け引きなど…と。その気迫に周明、「宋は、見下して日本人など歯牙にもかけていない。」
「(宋…理想、への)つまらぬ夢などもつな。」と少し涙声で、宋に帰属…の自分の辛さを語る。
(で、去ったのでしょう。)
まひろ、宋語の勉強メモ焼こうとするが、それは留まる。
乙丸「おかげん」心配して来る。
「おまえはなぜ妻をもたないの?」と問うまひろに、「何も出来ず-北の方がお亡くなりになったとき、せめて姫様だけはお守りしようと。」自分の一生、生き方を決めた。と明かす乙丸。
「こんなに近くにいるのに。私はまだ何も分かっていないのよ。」と反省のまひろ。
周明も「精一杯なのだわ。」とも。
都。 帝、土御門邸へ。
「『大赦』のおかげで良くなりました。」と女院。
帝「父になりました。」報告。帝の「晴れやかなお顔初めて見ました。」と、自分がいろいろ追い詰めていたと気付いた。と女院。道長に、帝の願う「中宮を宮中に呼び戻す。」と言うことを認めて取り計らえ。という展開。女院の一言で。
悩む道長、行成に相談。
賢い行成、「ならば『職御曹司』では。」と。
『職御曹司』は、いわば「中宮事務局」。
その日のうちに、宮中に戻った定子、帝と再会。清少納言も居る。
帝は、この日から連日定子のもとに。
宮中では、女房、殿上人の不評。実資「世に例なし。」と。
越前国府に、為時、戻る。
大掾打ち解けて働いている。まひろにサワが亡くなった。との手紙。
も、あって…人生の無常とか、思いと現実との落差とかに疲弊のまひろ。
「都に戻って宣隆妻になろうか。生きているのが、むなしい。」に、「えっ!」と驚き為時、腰をぬかす。
「宣隆は、隆釣り合わぬ。」
「婿を取るのも良い。されど宣隆は…おまえが苦労するのでは。」と。親心。
まひろには、
「ありのまま、丸ごとの自分を引き請ける。」というお言葉が染みました。
「(道長との様に)向井い合いすぎ、愛しすぎると、苦しい。」との思い。「子供もほしい。」と。
為時の腰の治療には、周明でなく、その先生が。「周明は出ていった。」と。(嘘を。)
「船は来ない。宋と日本の交易を止める=宋の品は来ない。と脅しのジュレンソン。
「周明は、出ていった。」と言っておいた。のは何故?
ジュ、周明に「心の中から「は」消えると良いな。」とも。
都。帝の「越前でも宋との商いに道長「わが国を属国としての扱い、許しては。」との進言に「左大臣の思うようにいたせ。」と帝…投げる。で、「定子の白粉と唐扇 差し出させよ。」って盲目。
道長→越前(の国府)には「様子見で時を稼げ。」と。
まひろ、文。
で、つづく。に。
「ネット」では「どうなる国際ロマンス詐欺」とか、賑やかに、周明との関係取り沙汰されていましたが、恋愛体質でない まひろ の 人間不審とか、これからへの不安とか、「どうしたいのか」を問う展開に。
目の前にいて、ことば研修やら、手を触れたり、は、電話やネットでの-見たこともない遠くにいる相手の嘘にコントロールされる…現実の「ロマンス詐欺」と…ちょっと違う気もしながら、結婚や恋愛の気持ちも無いのに、(別の目的のために) 恋愛に持ち込もうとするのは、詐欺ですが。

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