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手技療法について

 手を使って患者の身体に働きかけることで、症状緩和を図る治療行為を手技療法と呼ぶことがあります。過去に国家資格である「あん摩マッサージ指圧師」の名称を「手技療法師」に変更するという動きがありましたが、何らかの理由で立ち消えとなり、現在のところ正式名称として「手技療法」と呼称するものは存在しません。

 手技療法を標榜する職種には以下のようなものがあります。
  ・あん摩マッサージ指圧師
  ・柔道整復師
  ・理学療法士

 その他に、整体、カイロプラクティック、オステオパシーなどの民間療法も手技療法に含むという考え方もあります。

 しかし、後者の場合、症状緩和を目的とした施術を行うことが建前上出来ないので、同列に扱うのもどうかなと思うのですが、いずれにしても「手技療法」が正式名称ではないので、何とも言えません。

 ただ言えることは、手技療法は“療法”である以上、単なる時間稼ぎであってはなりません。“10分 1000円”は、手技療法ではなく、リラクゼーションです。

 

手技療法は医療現場において用いられている治療法の一つです


 実際、国家資格である「あん摩マッサージ指圧」は、「医師以外の者で、あん摩、マツサージ若しくは指圧、はり又はきゆうを業としようとする者は、それぞれ、あん摩マツサージ指圧師免許、はり師免許又はきゆう師免許(以下免許という。)を受けなければならない。」と法律で定められています。

 ですから手技療法と称される医療行為(医業類似行為)は、あんまマッサージ指圧師、柔道整復師、理学療法士など、適切な知識と技術を持った専門家によって行われる必要があります。誤った施術を行うことで患者に悪影響を与える可能性があるため、安全かつ適切な施術をしなければなりません。

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