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読書感想文『神曲 地獄篇』ダンテ・アリギエーリ」

ネタバレ注意


あらすじ

気が付くとダンテは森を彷徨っていた。
そして、猛獣に追われているところを師匠であるヴィルジリオが現れダンテを救う。
ヴィルジリオはダンテに地獄を通り、煉獄を抜けてる方法を授けるという。
そして天国はヴェアトリーチェの導きで行けばいいという。
ダンテは迷うも師の励ましでその度を決意する。
地獄にはダンテの政敵などが多くいる。
皆、死にたくても死ねないのだ。
師匠の案内でダンテは地獄を抜けていく。

ダンテの絶対的な自信

まず本書を読んだときに感じたのはダンテの絶対的な自信だ。
政戦に負けて放浪したはずなのにダンテは相手が如何に間違っていたのかを鋭く描き続ける。
それが聖職者であっても変わらない。
とにかく絶対的な自信をもって描く。
だからこそ今でも人を引き付ける魅力があるのかもしれない。

救いようのない悪

地獄で責めを受けている人間には哀れな人間もいるが
救いようのない人間もいる。
ダンテはどのように彼らを見ていたのか。
地獄で責めを受けているのは実在の人物たちだ。

教養が試される

神曲のあるゆる場面で教養が試される。
聖書や歴史を知っているとその味わいは何倍にも広がるのだろう。
読む者も試されているように感じる。

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