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自分を変えるための第一歩を、やさしく後押ししてくれる本

このnoteは、SHElikesライティング入門コースの課題「好きな本をおすすめしてください」として執筆したものです。

「変わりたいと、思ってるだけじゃ変われない。」じゃあどうやったら変われる?

「変わりたいと、思ってるだけじゃ変われない。」2022年1月に首都圏で、今年1月からは関西圏でも放送されたテレビコマーシャルのキャッチフレーズが示すように、SHElikesの会員であるシーメイトさんの多くは「今の自分を変える第一歩」としてSHElikesに入会したのではないでしょうか。

しかし、
「自分が何をしたいのかわからなくなってしまった」
「このままSHElikesにいても、自分を変えるのは難しそう」
「ほかの人はキャリアチェンジに成功しているのに、自分には何が足りないんだろう。何をすれば変われるんだろう」
と思っているシーメイトさんもいるかと思います。

私も、まさに「変わりたいと思ってるだけ」な状況に陥ってしまっていました。例えば、SHElikesではコミュニティが充実していますが、イベントに集中するあまり受講が進まず、入会した目的を見失ってしまった時期がありました。また、仕事やプライベートと受講の両立は想像以上に難しく、せっかく入会したのにSHElikesを活用できていないと感じてしまったこともあります。

Twitterでほかのシーメイトさんの学習進捗やお仕事など活動の状況を見て、自分と比べて落ち込んだこともありました。昨年のSHE BEFORE AFTER AWARD(以下、SHEアワード)でも、登壇者と自分自身を比べてしまった人もいるかもしれません。

私も2020年のSHEアワードの後には「自分よりもSHElikes歴が短いのに、ここまで成功している人もいるんだ……」と、登壇者と自分を比較していました。「あんなふうに変化を遂げるにはどうすればいいんだろう」と考え込んでしまったこともあります。

「スキルを身に着ける」だけでなく、「自分を変える」まで持っていくステップ

シーメイトさんの中には、「これを読めば自分が変わる」とうたっている自己啓発本を読んだことのある人もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし自己啓発本の多くは、著者の経験に基づき「○○を実践しましょう!」と読者への提言口調で語られているものが多いかと思います。「これは自分に当てはまらない」「これはこの人だからできたことじゃないの?」と、なかなか自分事として捉えられず、本の通りに行動できなかった経験はないでしょうか。

いわゆる「自己啓発小説」である『夢をかなえるゾウ(水野敬也著)』の主人公は、大手の一般企業に勤め、「変わりたい」と思いながら何も行動を起こせていません。しかしある日突然現れた「神様」を自称するゾウの「ガネーシャ」から出される課題に取り組みます。不可解な生き物から「課題」とやらを言い伝えられ、「それは難しい」「そんなことで本当に自分を変えられるの?」と疑いの目を向ける主人公の様子は、まさに読者である私たちの思いを代弁してくれているようです。

しかしガネーシャは、自分が指導したという先人たちのエピソードを交えながらきつめの関西弁で突っ込みながら課題の意義を伝えます。戸惑いながらも課題を実践し、その感想を素直に伝え、また次の課題に取り組む主人公の様子から、ガネーシャとの日々を通じて生活やマインドがたしかに変わっていくことがわかります。

挑戦し悩んでまた行動すれば、少しずつ変化が起こっていく

 最初から最後まで一通り読んでみるだけでも充分に面白く、ためになります。とくにシーメイトさんはぜひSHElikesの受講と並行して読みながら、ガネーシャの課題に取り組んでみてください。夢や目標がないまま「変わりたい」と思う主人公が、自分を変化させるためのマインドシフトを行い、具体的な「やりたいこと」を見つけていくステップは、シーメイトさんが「スキルを身に着ける」から一歩踏み込んで「今の自分を変える」に持っていくためにもきっと役立つはずです。

ガネーシャと主人公の、思わず笑ってしまうようなやり取りや、ときには2人で一緒に悩みもがくエピソードのおかげで、課題に対する「やらされている感」がなくなり、より納得感を持って取り組めます。

行動を起こせば、変化が起きる

冒頭のキャッチフレーズに戻りますが、「変わりたい」と思っても、実際に行動し、変化を遂げるのは簡単ではありません。「夢をかなえるゾウ」の主人公も、自分で自己啓発本を買ったり「1か月に5冊本を読む」と決めて本を買ったり、さまざまな方法で自分を変えようとしていますが、うまくいっていませんでした。しかしガネーシャと出会ってからは、主人公は少しずつ、でもたしかに変化を起こしていきます。本書を読み終わるころには「自分も1つめの課題からチャレンジしてみようかな」と、少し気持ちが前向きになるはずです。

ガネーシャの課題や、そこから見えてくる生き方のヒントを通して、「変わりたいと思ってるだけでは変われない。でも行動を起こせば、必ず自分に変化は起きる」と教えてくれる本です。


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