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自己評価なんて(学位記セラピーはじめました)

掃除していたら学位記が出てきた。

ちゃんと合格通知も挟んであった。

女子美さんと武蔵美の空デの補欠通知もあった。
視デはストレートに落ちました。
芸大はデッサン不足で無受験。

結果、私はこの美大を選んで入って、1留したので5年間、最悪の状態で夢の美大生をやっていた。
自分は落ちこぼれで絵も上手くないしコミュ症だしなんもできない…成績もCやDしか取れない…おまけに大事な時に怪我して留年…最悪!

と、今の今まで思ってだけど今あらためて最終の成績表を見ると(写真のは実技の方)B.Aいただけてる…。年間で出る細かい成績はもっと悪かったような気もするが気にしない。

(講義の方は単位しか取ってなくてDもあったけど力を入れてた文学ゼミだけはAとれてたからいいや。)

自分は打たれ弱い上に浪人生の頃に自信満々になりすぎてて(どこかしら受かるだろうと講師に言われて有頂天になってた)入学した時に周りのみんなが全員自分より上手いと衝撃を受けて…自分なんかダメだと、思い込みすぎていたのかもしれない。

今こうして客観的事実を見ると、

成績はさほど悪くはなかった(最下位と思っていた)
今は友達もたくさんいる(コミュ症と思っていた)
就職もできてその後も順調だ(無理と思ってた)
オットにも巡り会えてた(ありえんと思ってた)

あれ、意外と思い通りの人生になってる。

当時の自己評価とはなんだったのか…

とはいえ、自分はダメだ…と思うことでギリギリ頑張って出た結果がこれなのだろう。と思えば納得はいく。あのつらさは無駄ではなかったと。

今でも度々卒業できないとか、課題が仕上がらないとか、大学に行ったらひとりぼっちで教室の場所がわからないとかそういう夢を見てしまう。その手の夢を見た日は半日くらい暗い気分を引きずってしまって正直しんどいのだが、定期的にこの学位記を見ることで改善されるかもしれないな。
自分は卒業できたし、今はつらくないぞ!と自分に言い聞かせよう。

一浪+一留でモラトリアム期が長すぎて、もの思いの中に耽りすぎていた影響が節々に残っている。

何かに夢中になってるときの自己評価なんて当てにならない。今悩んでる人たちには、あんまり悩まずとも自分の評価は結局は周りが決めることだと、楽に考えて欲しいと切に思う。

それにしても、これ見てたら学籍番号とかそれなりに記憶にあって面白かった。5年間書き続けてた番号だもんな。

それから、当時の本館の階段の吹き抜けの空気を思い出した。

もうそろそろ、美大生時代をいい思い出に変えても許される気がするな。

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