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私の望遠レンズ履歴書 ④ チェコスロバキアの国境警備隊が使ったと言われるアストロベルリン800ミリf5まず重くて持ち歩き不可能 クラシックレンズレンタルサービスTORUNO

チェコスロバキアの国境警備隊が使っていたと言う触れ込みの800ミリの大きくて重いレンズをプラハの業者から買ったのは20年近く前だった。まだ社会主義国の頃の政府と言うのは逆に東側の機材を使いたがらずに西側の機材を使いたがるものである。アストロベルリンと言う会社は戦前から存在するがチェコの国境警備隊がこれを購入した当時は当然ながら西ドイツなのである。この東側の体制の報道関係者というかカメラの機材調達係が西川の機材に対して持っている尊敬というか信頼というかそれは大したものなのだ。かなり前にと言うのはまだベルリンが東西に分かれていた時代のことであるが私は大型カメラの専門メーカーであるミュンヘンに行ってリンホフカメラを取材した。その時に私と同行するロシア人がサッカーのワンチーム位の数で工場内を一緒に見学した。だから説明はロシア語とドイツ語になった。なんでもモスクワから来た報道関係のチームであってリンホフを買い付けに来たと言う話であった。

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