🦔富士フイルムのデジカメのプロモーションビデオでスナップ写真家の行動が批判を受けて会社が削除とお詫びをした不始末が大笑いの件🦜

カメラメーカーはカメラを作っているだけでその使い方を教えてくれない。写真学校も写真大学も方向違いのところで写真教育不可能論を展開している。だから高齢者でお金を手にした人は結局取るものはお花と猫とてっちゃんと女の子の撮影会ぐらいしかないと言う凄い時代なのである。盗撮が犯罪であるかどうかは別としてカメラ雑誌などでスナップショットに関して特集をやっているのも全く方向違いの勘違いだと思う。スナップシューターの武勇伝と法律関係者を連れてきて編集者がそれをまとめようと言うのは変なことだ。節度ある行動をと言うトンチンカンな方向になってしまう。

スナップショットの名手アンリカルティエブレッソンは木村伊兵衛の話によれば同行してブレッソンの写真術だがちょっと立ち止まって撮影してアイコンタクトをやって軽く黙礼するのだそうである。まず基本的な礼儀と言う所だ。でもこれは1950年代のYouTubeなかった時代の古き良きスナップショットの礼儀なのである。

撮影に同行した私の経験で言えばリーフリードランダーの場合は撮影速度と歩行速度が速いのでまずとられた人は気がつかない。このクラスの写真家になるとそういう熟練の技を磨いているものらしい。スナップシューターのもう1人の巨人はウィリアムクラインである。プラハで彼の撮影に数日間同行して面白いことに気がついた。ウィリアムクラインの撮影と言うのはストリートではなくてあるコミュニティーの閉じられた中での人々を撮影しているのである。私が同行したのはプラハのウィリアムクラインの回顧展のオープニングレセプションのパーティーであった。そこで彼は顔が割れていないから派手なジャケットにギャゼットバックを下げてライカの一眼レフに28ミリのレンズをつけてストロボライトまでつけているからどう見てもパーティー写真家である。そういう閉じられたコミュニティーの中ではそこにいる人々は取られることを意識してむしろレンズが向けられると演技するのである。

スナップシューターにはいろいろなやり方があるからこの富士フイルムのプロモーションビデオの削除された写真家みたいに反感を買おうかどうしようが写真が良ければ私は良いと思う。事実この写真家のスナップショットは良い。問題なのはこのプロモーションビデオの見せ方なのである。ハンブルグで日本の写真家と日本人でないと思われる人がネイティブな日本語でタメ口聴きながら歩いている。これがマイナスイメージになって失礼だとか肖像権とかピントの外れた社会的勢力が炎上させてしまったのではないか。

ブルースダビットソンが80年代に1番怖い頃のマンハッタンのメトロを撮った写真集があってこれがなかなか迫力なのであるが、撮影ノートに彼はいつも1人だけで撮影に行ったと記載がある。まじで人間を取りに行く時は1人でスナップシューターになるのが大事である。それを楽屋落ちで吉本興業的なダイアローグをつけてしまうと面白いかもしれないが反感も買うのである。

この写真家のスナップショットは良いと思う。ダメなのは富士フイルムの広報のメディアに対する時代錯誤である。しかもそれを批判されてすぐ映像を削除してお詫びのステイトメントを出したりするのは大洗海岸である。

これからますますスナップショットに対する社会的な批判が加わることに結果的に加担してしまったのが富士フイルムだ。そのうち小さな子供が歩いているのをとっても着衣の児童ポルノと言うことになるのではないかな?

ところで銀座シックスに初めて行ってTSUTAYA書店に初めて入った。昨夜Satoru師匠のじゃない写真と言う面白いタイトルの新刊のトークが写真美術館のキュレーターとの対談であった。私などはスナップショットとかストレートフォトグラフィーの未来が真っ暗だと思っていたのは、ロバートフランクが昇天しIKKOさんが昇天したせいである。でも今回、じゃない写真のトークを聞いて一筋の光が見えてきた。スナップショットはやめて立体とかそういうものも写真の範疇に入るのだそうである。でも私は半世紀ストレートフォトグラフィーとスナップをやってきたからそれが今更変わるわけもない。

スナップ写真じゃない写真なんて写真じゃない写真

今回の富士フイルムのすぐ土下座して謝る水際作戦は後の時代になって非常にマイナスポイントになると思う。

😎作例はTokio1968🦜🥑