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ちょっと気になったデザイン 2022年3月

この記事はちょっと株式会社の社員ブログで公開されていたものです。

こんにちは、ちょっと株式会社CDOの久保田です。

長年デザインの仕事に着いてると、プライベートな時間で見かけて気になったものをスマホで撮ったりメモったりするクセがついちゃいます。軽い職業病ですね。
そんな中から特に気になったものを、私の備忘録も兼ねて軽く紹介したいと思います。


「宇宙飛行士に、転職だ。」のポスター

JAXAの宇宙飛行士候補募集のポスターです。
意外性ある募集方法だったり、女性タレントが応募することなどで話題になっていました。

メインビジュアルは色んな職業の人が空を見上げてる写真。
右上を見上げる視線、キレイな青空とも相まって明るくポジティブなイメージを抱かせてくれます。
単純なグリッドに組み込まれた写真、メインコピー、大きなロゴとシンプルなレイアウトにしていることでテーマやメッセージがすんなり入ってきます。

そして最大の特徴は『宇宙兄弟』のキャラ2人。
ちゃんと転職組のムッタとせりかさんだけを登場させていて、もう1人の主人公である日々人は使ってない
作品内のキャラ設定をリアルに捉えることは、原作ファンへのリスペクトを感じます。

キャッチコピーの「宇宙飛行士」「転職」の漢字部分はゴシックで力強く。「に、」と「だ。」は明朝体と細部のタイポグラフィにもこだわりが感じられて見入っちゃいました。


『Horizon Forbidden West』のスキルツリー

全世界待望の続編リリース。ガッツリ最後までやり込みました!
前作を圧倒するスケール、そしてビジュアルクオリティは期待以上でした。

没入感を阻害するようなUI表示は省いているので、UIデザインの見どころは少なかったのですが、それでも目を惹いたのはスキルツリー機能の画面

もっと分かりやすい機能的なデザインにすべきかもしれません。
しかしスキルを解放するときだけ集中して見る画面であり、詳細なスキル説明は常時表示する必要はありません。

瞬間的な判断や操作が求められるメインゲーム画面ではなく、少し一息つけるオプション機能なので、世界観を壊さない程度にアート性を重視した画面デザインにしたのではないでしょうか。

前作のスキル画面はキッチリと整列された面白みのない画面デザインになっていただけに今作のアート性を強めた画面デザインは強く印象に残りました。

もちろんゲーム自体もめちゃくちゃ面白かったです!(DLCに超期待!!)


「人生には、飲食店がいる。」のポスター

ショッピングモールの飲食店で見かけたSUNTORYのポスター。
3ヶ月前くらいから展開されている広告シリーズで、最近ではテレビでCMも見かけます。

長引くコロナ禍で自粛営業を強いられた飲食店。
そして飲み会不要論が軽く湧き上がっていて、その風潮に対して真っ向から反論しているコピーが主役。

でもコピーは「いるんじゃないかなぁ」と柔和な感じで締めていて印象を悪くしていない。

雰囲気ある手描き文字とイラストは下手テイストなんだけど、不快感は一切ありません。
カラーリングやレイアウトなどが緻密に計算されていると感じました。

「人生には、飲食店がいる。」
この「いる」はダブルミーニングになっている・・・は深読みしすぎ?

少ない要素で柔らかいテイストのデザインですが、そのメッセージは深く刺さると思います。

・・・


インプットの量はアウトプットの質に比例する!
書籍やセミナーでの大きなインプットも大事ですが、日常のふとした瞬間に出会えるインプットを大切に、常にアンテナは貼り続けながらデザイン散策を楽しんでます。

それでは。

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