見出し画像

紅茶の香りで思い出す〜コミュニケーションの達人〜

「その紅茶はマリアージュフレールですね。
 種類はマルコポーロじゃないですか?」
転職したばかりでやや緊張気味のとき、
仕事を教えてもらっている人から話しかけられた。
「自分も同じ紅茶飲んでますよ。」と・・・


(えっ? すごい! 対面のデスクからでもわかる?
しかも銘柄まで?)
私は驚くと同時に仕事以外の話ができてホッとした。


紅茶の彼は嗅覚が鋭いのみならず、
コミュニケーションの達人。


挨拶するときも
仕事を依頼するときも必ず、
「○○さん、おはようございます」
「○○さん、この部分をお願いします」
と必ず最初に名前を呼んでいた。


仕事を渡すときは、
「○○さん、プレゼントです!」
といった感じ・・・


その上・・・
自分の部署だけでなく、
両隣の部署の困りごとまで手助けしていた。


うまくコミュニケーションをとったり
カバー範囲の広い仕事ができたりするのは
感覚を張り巡らせていたからこそだと思う。
「一緒に働いている人が困っていないか?」
「両隣の部署の人はどうだろう?」
そんな風に考えているうちに感覚が鋭くなるのかも。


誰でも忙しすぎる状況では、
自分のことしか考えられなくなる。
同じ場所で働いている人が、
困った状況になっていても・・・
黙々と自分の仕事をこなして知らん顔・・・



でもちょっと一呼吸置いて・・・
感覚をうまく働かせることで
上手にコミュニケーションをとり
円滑に仕事をまわしていくことができる。



今は別々の場所で働いているけれど・・・
マルコポーロの香りで
対面のデスクだったあの人を思い出す。
私もあんな感じで人に接したいな・・・と。
反省も込めて。



もしサポートいただけたら何か体験に使います。そして、それをまた文章にします。