九州ゆるり旅①(別府・鉄輪温泉の巻)
GW、久しぶりの長期の旅行、娘の修学旅行は長崎の予定はキャンセルになり、学校でカステラを食べて修了…だったこともあり、家族での九州旅行となりました。訪ねたいところは2つ、3つで、ゆるいスケジュールゆえ、ゆるめの旅行記になりそうです。
別府へは新幹線&特急ソニック
GW、1か月半くらい前の計画のため、ヒコーキは高額&席僅かで、話にならず、朝一の新幹線をジャスト1か月前に購入。新幹線はギリギリ並びの3人席は取れましたが、小倉ー別府の特急ソニックは既に満席。立ち席覚悟で自由席となりました。
九州へ一番早く着く新幹線は東京駅6時発のぞみ1号ではなく、品川発6時ののぞみ99号なんですよね。自由席も始発から当然のごとく満席。
東海道新幹線、スピード感さえ慣れれば、見どころ多いです。始発品川からだと、前を走る新幹線も少ないので、快調です。
山陽新幹線トンネルが多いですが、車窓は十分楽しめます!西日本に行くと、白い土や中国地方では赤い瓦が目に付きますが、このあたりの瓦は石州瓦。山陰の石見の方で造られているようですが、よく見ていると、真っ黒な瓦と混在している地域もあります。
山陽新幹線で一番海が近づく、徳山はコンビナートの街。
山口、下関と小倉までもう一息。下関は山間部を通って一気に、関門海峡をくぐります。もういつ関門トンネルを通ったか分かりません…。
着きました小倉!ここまで4時間半。小倉駅の発車メロディーは銀河鉄道999!今は亡き松本零士が確か上京するときに夜行列車にここから乗って、その時に,、夢か幻か、前に座った女性がいつの間にかいなくなっていて、そんなところメーテルの着想が来たんですよね。
日豊本線は「特急ソニック」!!
日豊本線、初めて乗ったのは小2、もう40年以上前です。ブルートレイン「富士」で西鹿児島まででしたが、朝起きると、瀬戸内海の朝凪が印象的で、そこから九州の途中までは窓にへばりついていた記憶が…。
当時はL特急「にちりん」がバンバン走っていたと思いますが、現在は、負けず劣らずの特急「ソニック」。
自由席は予想通りの満員御礼。小倉駅から市街地を抜けたあたりからでしょうか、予想以上に速い!ソニック=音速ということで、その名の通り、キ~~ンーという音がしそうなスピードで在来線なのにこんなきつめのカントが付いているのかと思ったら、振り子の特急でした。
中津から座れて、物書きをしていた妻は飛行機酔いのようになってしまいました(^^;
宇佐のあたりから一山超えていきますが、山間部で、上下線は別ルートを取る箇所が2か所ほどあります。かなりのスピードダウンでカーブも続き揺れも大きい。
立石峠を越えれば、あとは下り、左手に広々とした別府湾が見えてきます。右手には、別府の温泉を生み出した鶴見岳のすそ野が広がり、別府着。
別府駅から鉄輪温泉へ
駅前には、足湯ならぬ手湯?のコーナーとぶっ飛んだ銅像。こちらは後ほどご紹介の別府には欠かすことが出来ない人物。
昼前に着くも、食事処はこれまたどこも長蛇の列、辛うじて新鮮な海鮮丼を頂き、鉄輪温泉へ。旅行前に自分の親と妻の親にも聞けば、新婚旅行は別府、宮崎、指宿と、ほぼ一緒ということが判明。「地獄めぐり」の写真は両家ともあるのでした。そんなに有名だったの?ということで、地獄めぐりに一番近い鉄輪温泉に宿を取りました。
一休みしてから、地獄めぐり。日暮れまでにどこまで行けるかということで、早速向かいます。
定番「地獄めぐり」と地獄温泉ミュージアム
全て紹介してたら、ベタな観光ガイドになりそうなので、雰囲気だけでも。
まずは、バス発着場に一番近い「白池地獄」から。
白池地獄
鬼山地獄
続いて、「鬼山地獄」鬼山って何?
ココには画面に入りきらないくらいのワニのはく製、温泉熱を利用したワニ園があるのでした。伊豆の熱川のバナナワニ園は戦後にできて全くの後発。こちらは大正11年に設立しています。
白池も、鬼山も創業者がおり、温泉のせいで、田畑も作れない地域、まさに煙たがられた地域をなんとか活用しようと仕掛けていくのでした。我々の親の代から、新婚旅行の定番になったのは、別府の売り込み、不断の観光開発の努力があった、ということがよく分かりました!
かまど地獄
かまど地獄って、人工的な名前で、なんか大きなかまどが置いてあるんだろうなぁと勘ぐっていたら、すれ違いざまの女子旅2名様が「あ~、ここが一番面白かったね!」と、楽しそう出て行くではありませんか。
スタッフのお兄さんによる水蒸気の説明と実験まで披露!
海地獄
結局、全部紹介せずにはいられくなってしまい、海地獄。こちらは1200年前、鶴見岳の噴火でできた地獄ということで、火山の世界ではつい最近の噴火といったところ。
鬼石坊主地獄
こちらは、豊後風土記という8世紀の書物に、登場するほどの古い記載があるらしい。訳せば「湯の湧出口、3m、湯の色黒く、泥常に流れず」ということでまさにこの光景。江戸時代には貝原益軒が「円内坊地獄とて熱湯あり泥土なり」と記しており、古くから興味を引く存在だったと分かります。
今日は時間切れでここまで。それにしても、これを一連の観光名所にしてしまったところが別府、天皇家が来たり、世界中からも著名人が訪れたり、今でも外国人観光客が絶えないすさまじい集客力。恐れ入りましたm(_)m
新たな名所となるか「地獄温泉ミュージアム」
地獄ひしめく「みゆき坂」の途中にあります。温泉好きには素通りできず、早速入ってみました。こちらは体験型ミュージアムで、雨が地面に浸み込んで、温泉に変化、湧出してくる過程を体験しながら学ぶというまさに今時のミュージアムなのでした。
別府の温泉は50年位かけて湧出、降った雨の16%程度が温泉として、使われるそうです。詳しく説明を読めばかなり精緻に学べます。
夕食は「地獄蒸し工房」で!
さて、宿坊は、「朝食のみ」なので、夕飯は、外で食べねばなりません。旅の前に、別府温泉の記事をたくさん書いているみみまりさんに、家族で別府行く時のおススメの場所を尋ねたところ、この「地獄蒸し工房」を挙げてくださったので、1時間待ちでしたが、並ぶことに。
その間に、少しだけ、鉄輪温泉、散策。
さて、いよいよ地獄蒸し。野菜やお肉、蒸し料理のセットを購入して、地獄蒸釜のエリアに移動。
たったの15分で蒸し料理に、地元料理だんご汁も一緒に温めました。温泉に適度な塩分が含まれているので、タレを付けなくてもそのままでもいけてしまいます。
鉄輪温泉の日は暮れて…
ということで、朝一からゆるり旅のはずが、怒涛のスケジュールで、日は暮れて、宿坊へ。
大谷会館は、フロア的にはB1に、内湯があります。信徒さん・檀家の方たちも使ったのでしょう、かなり広めです。聞いたところ女性の方も広かったとのことなので、男女差はないようです。
就寝間際に、小雨の中、夜の散歩。
外湯は21時にはどこも閉まっております。観光客の方にも開放しているとことがほとんどなので、管理は大変そうです。
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