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「難しく考えるのをやめる」をやめる

いろんな方に音楽活動のアドバイスをしていると、とにかく難しく考えてしまう人がいる。「やります!」と答えて一向に行動に移せない人もこのタイプなんじゃないかな。

そんな方に僕は、「難しく考えないで、とりあえず一歩踏み出してみましょうよ」と声をかけてみるけど、実際このような声掛けで一歩進める人はなかないない。できない自分に当人は自己嫌悪。結果、成長しにくい。この繰り返しが多い。

よくよく考えれば、

物事を難しく考えない

これ自体がすでに能力なんだよね。だから「できません」と言ってる人に、新しく能力をつけましょうってのは、かなりハードルが高い。嫌になるのも当然かな。

だから最近は、「難しく考えていいですよ」と言うようにした。だってそれが「あなたらしさ」だから。らしさに目をつぶって活動するのは辛いだけだよね。克服できる欠点だとしても、らしさを残したまま成長できる道を探る方が得られるものが多いんじゃないかな。(難しく考えるのは全然欠点じゃないけど)

苦手なことを人に託したり、苦手なことも自分の一部と認めることの方が大切で、必要なことだと思う。完璧である必要はないんだから。

人にアドバイスしておきながら、かつての僕は、物事をわりと難しく考えるタイプで、いわゆる、石橋を叩いても渡らないこともある性格だった。失敗を恐れ過ぎてた。

だから難しく考えちゃう人の気持ちもよくわかる。と同時に、そこにとどまっていることが大きな損失であることも理解してる。やっぱり人は動くこと・自分で考え体験することで大きく成長できると思うから。

難しく考えちゃう人の背中は、他人がいくら力づくで押しても進めないものだけど、やることを細分化したり視点をずらしてあげることで半歩ほど踏み出せることがある。

大きな一歩を望まず、「今、できること」「すぐにできること」にフォーカスしたアドバイスを心がけるようになって、その人の性格を変えようとせず伴走する気持ちで課題に一緒に取り組めるようになった。

「難しく考えちゃう」ことすら自分の強みと思って、その中でできることを考えていけばいいと思う。たとえ何も行動できなくても、「難しく考えた」という実績は残るんだから、それって前進なんじゃないかな。考えすぎたあげく後退したとしても、「自分らしい判断だった」と思えれば、じゃあどうする?と次に進めるんだと思う。

自分の性格をいじくりまわすんじゃなくて、性格を飲み込んだ方が生きやすい。そしてそういうことに気づかせてくれる人と関わっていけるといいよね。僕もみんなも。

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