見出し画像

新学習指導要領ホント??~理想と現実とのギャップ~

今日は朝からずっと、来年度から始まる「新学習指導要領」の準備に取り組んだ。
私の担当は体育。ということで、1年生~6年生までの“体育の年間指導計画と単元計画”を考えた。

今までの年間指導計画を見ると、
「う~ん。きっと皆さんこの計画通りにはやっていないよね」
「柔軟に(良く表現すると)それぞれがやり易いように指導しているのかな」

という程度の物···
う~ん。あくまでも計画だからねぇ···
と、まぁこんな感じ。

どれ、文部科学省は新しい学習指導要領について何て言っているのかなぁと思い調べてみた。
今日はそのことについて語っていく。

1.新学習指導要領に込められた願い

さて、文部科学省が新しい学習指導要領の趣旨や保護者の皆様へのメッセージを伝えている動画がこちら。↓↓↓↓↓

さらに、新しい学習指導要領が目指すところや重視している点、そして、実際に子供たちの学びがどう変わるのかについて紹介している動画がこちら。
↓↓↓↓↓

https://nettv.gov-online.go.jp/mobile/prg.php?p=18688

動画を見た率直な感想。

「素晴らしい!!」
「私もそんな教育がしたい」
「まさしく理想」

と思った。
こんな教育が全国の全ての小中学校でできれば、確実に日本は変わっていくんじゃないかと素直に感じた。

でも、なんだろうこの違和感は···
若干の腹立たしさは···

動画を見ずにこのnoteを読み進めてくれている人もいると思うので、動画の内容を簡単にまとめてみると、

まず、今時代は大きく変化しているので、その変化に合わせて子供たちの学びも変えていかなきゃダメだよねと。(うん、うん。まさしくその通り)

で、その変化として紹介されていたのが以下の5つ
①外国語教育のさらなる充実
②ICTの活用
③病気で学校に通えない子でも病室から授業に参加
④子供たちの話合い活動
⑤調べたことをまとめて発表
(まぁ、色々と対応しようとしているんだな)
※( )内の言葉は私の心の声。

そして、新しい学習指導要領が目指していることは、
・何を学ぶか
・どのように学ぶか
・何ができるようになるか
を重視して、子供たちの“生きる力”を確実に育むこととのことだった。

ちなみに“生きる力”とは、

全人的な資質や能力のことを指す用語であり、具体的には、「変化の激しいこれからの社会を」生きる力を意味している。

と説明されている。(ウィキペディアより)

さらに、願いとしては、
・学校で学んだことを活かし、自分の道を切り拓いていく力を養ってほしい
・保護者や地域の方々にも、子供たちを育てる方向を一緒に確認し、一緒に学ぶ輪に加わってほしい
と語っていた。

はい。すごくいいこと言っている!
きっと、誰もがみんなそんな教育をしてほしいと願ってるんじゃないかな?
じゃあ、なんでそれができないんだろうか??

2.理想と現実のギャップ

まず、色々と語ってくれていたけれども、上記の①②③が「しっかりと充実している」と言う学校は全国にどのくらいあるのだろうか?

ALTが毎時間来てくれる学校もあれば、年に数回しか来てもらえない学校もある。
一人一台タブレットが渡る学校もあれば、そうじゃない学校もある。
(ちなみに本校では、予算の関係で公務PCさえ足りていないし、学級用のTVだって足りていない)
さらに③に関しては、どこの学校でそのようなことが取り組まれているのですか??っていうくらい、話題にすら出てこない状況···

これで、やってるって言えるのかな?
あまりにも学校間の格差、地域格差が激しくないですかって叫びたい。

さらに、“保護者や地域の方々にも、子供たちを育てる方向を一緒に確認し、一緒に学ぶ輪に加わってほしい”って。
確かにその通りなんだけど、じゃあなぜその輪の中に加わってもらえない人がいるのか?
(結構多くいるんじゃないかと感じる)





3.ギャップの原因は?

原因は色々とあると思うけど、本校の保護者さんを見ていると原因は大きく二つ。

一つは忙しいからでしょ!
生活するために必用な収入を稼いで、仕事に終われ、子供のことをみる余裕がない。
常に子供はほったらかし。
そんな状態の人が協力できるわけがない。

二つ目は“親”の在り方がわからない人が多いってこと。
親ってどう在るべきかがわからないから、「子供なんだから言うこと聞けよ」とか、とにかく力ずく(怒ったり叩いたり蹴ったり)でなんとかさせようとする人が多いんだよね。
その結果、子供は親の言うことを余計聞かなくなり、反抗的になり(当たり前だよね、だって子供のことを考えずに自分の都合で子育てしてるんだから)、育児放棄的な状態に陥ってしまう。
そんな親が子供のために協力しようとすると思いますか?ということ。

考えてみれば、“親ってこう在るべきだよ”なんて誰からも教えてもらったことがない。
ということは、自分の親が基準になるということ。
上記のような子育てを受けてきた子が親になることを想像すると恐ろしいものがある。

だからこそ、思うことは、未来のために予算をしっかり組んで、教育だけではなく、社会全体の生活水準を上げることが必用になってくるのではないか。

日本の将来のために。
全国の全ての小中学校が新学習指導要領の願いを実現させるためにも、地域格差、学校間格差をなんとかしてほしいと切に願います!

36歳から始めたスペイン語。新しいことを始めるのに遅すぎることはない!強いマインドがあれば大丈夫! 私はここで日本と世界との情報を共有すること、また、自分の経験を通して一人でも多くの人に学ぶことの楽しさを伝えていきたいと思っております。 よろしければぜひサポートをお願いします。