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大事にしたい

母親の採血結果連絡

昨日、午前中に母親からのLINEが入っているのに気づいた。ちょうど車で外に出るタイミングだったため文字入力ができないので運転しながら話を聞いてみることに。話を聞いてみると、「(お医者さん)先生から先日の採決結果についてお伝えしたいことがあるので、いつ来れますか」と言う連絡が入ったと。いつもならそんな連絡もなく、採血した1週間後くらいに行けば採決結果を教えてもらえるのが採血して3日ほどで電話がかかってきた、と。不吉な予感しかないけど、とりあえず今日すぐ行けるので16時頃に病院に行ってくるそうで。その時は何も予想することすらできなかったので「そうなんね、何もないといいね、また連絡して」という答えで終わってしまった。
仕事が終わり、そういえば16時くらいって言ってたけどLINE入ってないなぁ、なんか若干の嫌な予感がすると思いながら母親に電話をかけてみる。先生から、腫瘍マーカーが異常値になっているので、早急にCTを撮影して精密検査が必要だと言われた。他の数値は全て正常値内で
なんなら以前指摘されていた項目も改善されていたのにその項目一つが正常値から大きくかけ離れた数字になっていた。そんなことを言われるとも思っていなかったため、病院で呆然としてしまってふと涙が溢れてきたそうで。そりゃそうだ。その話を電話で聞いていた私も母親には伝わらないように涙を流していた。その検査結果が示す意味を深く考えるよりも前に漠然とした不安が襲ってくる。とりあえず地下鉄に乗り、家に帰る。在来線の電車の中で落ち着いて素人なりにいろいろ調べてみても、笑ってしまうくらい良いことは一つも書いていない。さらに涙が溢れる。まだ精密検査を受けて、その結果が出ないことには体のどこにどういった異常が現れているのかはわからないけれど、この先宣言されるかもしれない言葉がネット上には溢れかえっていた。膵臓癌、完治は無理、転移、80-90%の発症・・・これ以上見てもただただ滅入るばかりである上、現状ではどうもできないので調べるのをやめた。母親にも「もう調べちゃダメよ」と釘を刺し(おそらくふとしたタイミングで調べていそうだが)、私もケータイを伏せた。マスクの下はいろんな水分でぐちゃぐちゃだった。
家に帰り、涙を止めて母親の顔を見ると案外落ち着いているようだった。一番キたのは病院だった、そう話していた。そこからとりあえず夜ご飯は私が作り、母親には休んでてもらって、認知症進行中の祖母もあまり接触させないように、そっとしておいた。夜ご飯はチヂミと餃子スープとピーマンと魚肉ソーセージの和え物。心身的に参ってる人には重すぎる食事を作ってしまった。
祖母にも夕飯を食べさせ、私と母親2人の時間。いつ何があるかはわからないから楽しいことをたくさんしないとね!その第一弾として
10年パスポート申請書類を作った。今月中には発行してやる。そして絶対韓国へ連れ出す。

当たり前だと思っている存在もいつ当たり前じゃなくなるなんてわからない、そういうことを考える年齢になってきたんだな。だからこそ、私と私を支えてくれる人たちと過ごす時間が幸せであるために、楽しいことをたくさんして話をしていつでも後悔のないように生きたい。そう改めて思いました。

他の人からみればなんてことない一日だけど自分にとっては転機の日になるかもしれないので、記憶が薄れないうちに詳細を自分のためにまとめました。

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