小胸筋
起始停止
起始
第3〜第5肋骨の前面
停止
烏口突起の内側
作用
肩甲骨の下制、下方回旋
下制
肋骨から烏口突起(体前面)に付着しているため、もろに肩甲骨を下制する訳ではない。肩関節が180°外転位で小胸筋が伸ばされた状態から肩甲骨を下に落とすために働くと言ったようなイメージ。
下方回旋
前鋸筋とともに働くと言われている。
前鋸筋と小胸筋が働くと肩甲骨は外転する。
そのとき前鋸筋は肩甲骨を上方回旋するが、それを相殺するようなイメージで小胸筋が下方回旋する。
姿勢
小胸筋は体の前面に付着するため、拘縮すると肩甲骨は前傾する。
つまりそれに伴って肩も巻肩に誘導され、猫背のような状態になる。
胸郭出口症候群
烏口突起の下の淵部分には、腋窩静脈、腋窩動脈、腕神経叢が通る。
小胸筋が拘縮するとこれらが圧迫され、手先の冷えやしびれが現れることがある。
トレーニングで起こりうることとすれば、ベンチプレスやダンベルプレスなどを繰り返し行っていると痺れるということがある。
その場合は小胸筋をリリースしてあげることが効果的。
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