高齢者に対するトレーニング
まず真っ先に考えることは
【転倒防止】
です。
怪我する箇所として多いのは
・椎体
・大腿骨の頚部骨折
などです。
なぜ椎体かというと、高齢者というのは椎間板はもうないからです。
コラーゲンやエラスチンからできている椎間板は水分がなくなれば当然なくなります。
なので椎間板がなくなると動かなくなります。
その状態で胸椎を伸展させようとしてゴリゴリすると椎体が折れます。
要注意です。
よくあるトレーニングとしては踏み台昇降です。
ここでのポイントはただやるのではなく、足を高く上げれるだけあげて行うことです。
そして、しっかりと足関節の背屈も意識して行います。
そうすることで、歩行時に足を前に出すとき足関節は背屈しておかなければいけないという意識を持たせることができます。
いわば神経促通です。
こういうドリル系のトレーニングを行うときの注意点としては、そのトレーニングをうまくなるための練習をしてしまうということです。
あくまで目的は転ばずに歩けるようになるということですので、踏み台昇降が上手にできるようになったからといって、転ばなくなるかと言われるとそうではありません。
それを歩行動作に落とし込むことが重要です。
また作業にならないようにする必要もあります。
ですので体が慣れてきたら、他の運動にシフトしなければいけません。
たとえば、右足を前に出した時に左手をあげる。というような動作を加えてあげます。
そうすることで、脳と体を連動させることもできますし、ボケ予防にもつながります。
これは若い人やアスリートにも同じことが言えます。
また、スローでトレーニングを行うのもNGです。
高齢者は早く動くことができません。
早く動けないため転びそうな時に足が前に出ず、転んでしまうということが起こります。
早く動く=伸張反射です。
これをできるようにするためには、できるだけ早い動きで正しいフォームでトレーニングを行う必要があります。
そうすることで早い転びそうな時に即座に反応できるようになります。
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