アライメント
アライメント=骨格
アセスメント=評価
似たような言葉だが意味は違う。
アライメント
骨・筋バランス・関節可動域(ROM)など
これらをチェックすることをアライメントチェックするとも言える。
理想のアライメント
耳の穴・肩峰・大転子・膝蓋骨後面・くるぶしの前方が一直線であること。
と言われているが、先天的な骨格などを考慮していないため、あまり参考にはならない。
これは止まっている時の理想のアライメントなので静的アライメントと言える。
しかしトレーナーが見るべきアライメントは動作時におけるものなので動的アライメントをチェックする必要がる。
とはいえ静的アライメントをみるのは簡単なのでとりあえず見ておくこともある。
ゆくゆくは動的アライメントを判断できるようになる必要がある。
同じ猫背でも、骨盤が後傾している人と、前傾している人ではどちらが前に歩きやすいか?
答えは前傾している人だ。
前傾しているということは前に荷が移動しやすく、後傾しているということは後ろに移動しやすいということがイメージできるかが大切だ。
そして重心位置も変わってくる。
通常は第2、第3仙椎(S2・S3)あたりにある。
骨盤が後傾していると言うことはお尻など重いものが垂れ下がり、重心は比較的後方の下の方に移動する。
逆に前傾していれば前方の上の方になる。
また骨太で下半身がどっしり重い人は言うまでもなく重心位置が低い。
逆に足がスラッとしていて上半身ががっちりしている人は重心位置が高い。
これはスポーツにおいて大きく関係してくる。
重心位置が低いものが移動する力と、高いものが移動する力では、高いものが移動する力の方が大きい。
例えば、風で重心が低い木が横に揺れるよりも、重心が高い木が横に揺れる方が木を揺らす力というものは大きい。
これをスポーツに置き換えると、ピッチャーが良い例だ。
下半身がどっしりしていて、骨盤が後傾しているようなピッチャーは重心位置が低い。
つまり地面から重心位置が近いため、強い力は出ず球速は遅い。
逆に身長が高く上半身ががっちりしているようなピッチャーは重心位置が高く、地面からの距離も遠いため強い力が出やすい。球速が速い。
サッカーやバスケなどは重心が高い方が有利だと言える。
重心が低い方が有利なスポーツは柔道など。
重心が低いというのは安定しやすいと言える。
それらの選手は骨盤が後傾している方が有利。
一般の人はどこを目指すのか。
歩きやすさや日常動作をスムーズにすることを目指すため、骨盤は前傾していた方が良い。
また胸郭体の位置も関係してくる。
後ろに進みたい時、無意識のうちに必ず胸を張っている。
それは重たい胸郭体をなるべく後ろに、つまり重心位置からなるべく後ろにある方が後ろに進みやすいからだ。
逆にいえば、前に進みたい時は胸郭体は前に傾く必要がある。つまりそのためには胸椎の後弯というのは必要不可欠。
短距離選手などを見てもわかるが、めちゃくちゃ猫背である。
腕にも重心が存在する。
だいたい肘の上くらいにある。
体全体を動かすと考えた時に、それらの重心位置は近い方がまとまった強い力を発揮できる。
走る時に、脇を開いて腕を伸ばして走ろうとしても速く走れない。
なるべく体の重心位置に近い方が早く走れる。
つまり腕の長い人の方がスポーツには有利である。
そのためには肩甲骨の位置は低い方が多い。
股関節も前方にあるのはあまり好ましくない。
骨頭が前に出てくると骨盤は後ろに倒れようとする。
骨頭が後ろにあれば骨盤は前に倒れようとするためそれが理想。
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