呼吸とは①

呼吸というのはめちゃくちゃ大事

肺呼吸は第二次呼吸

仙骨と頭蓋骨の間を脊髄を介して血液循環させ、酸素を運搬している。
これが第一次呼吸と言われる。

ここでは第二次呼吸について話していく。


呼吸とは

呼吸とは運動である。

呼気(息を吐く)と吸気(息を吸う)に分かれる。


なぜ呼吸は大事か?

自律神経のコントロールができる

呼吸は自律神経のコントロールができる唯一の運動。

息を吸うときは交感神経、吐くときは副交感神経。

緊張した時に深呼吸をするのは、自律神経を整えるため。

これをわかっていれば、緊張した時の深呼吸は息を吐くことが重要だとわかる。

スウーーーーーーっと吸って、ハッと吐くと意味がない。

ここでの深呼吸は副交感神経を優位にすることで落ち着くことを目的としているため、スウーーーーっと息を吸って、ハアーーーーーーーーー。っと落ち着いてゆっくり息を吐き出すことが大切。


そもそもなぜ自律神経のコントロールが大切なのか。

月経前症候群やうつ病、摂食障害などは自律神経の乱れから発生している。

そのためそれらを予防するためにもとても大切と言える。



運動時や、肩周りの筋肉が拘縮して胸式呼吸になっている人や寝不足で疲労がやストレスが溜まっている人は交感神経優位になる。
交感神経優位になると、冷えやすくなったり、疼痛を感じやすくなったり、免疫力が下がったりする。

うつ病の方や摂食障害の方は甘いのを食べたがる。
それはセロトニンという幸せホルモンの分泌が不足しているから。


甘いものを食べると血糖値が急激に上がる。
そのタイミングでセロトニンが分泌され高揚感を得られます。
しかし急激に上がるということはその後急激に下がります。
するとグルカゴンやアドレナリンというストレスホルモンが出る。
アドレナリンは体の中でアドレナクロムという物質に変わり、脳に作用する。
それはセセリンという麻薬と同じ作用があると言われている。つまり依存してしまうということ。
そのため、また甘いものを食べてセロトニンを出して、ストレスホルモンが増え、依存しての繰り返しになる。
このように血糖値の上げ下げからくるホルモンバランスの乱れや自律神経の乱れが精神疾患の方とセットで起こってくることがわかっている。

これを防ぐためにも必要なのが呼吸である。

余談だが、男性より女性の方が甘いもの好きという理由は、セロトニンの分泌量が男性より女性の方が少ないため、甘いものが好きな人が多い。


何より、副交感神経が優位になると痛みを感じにくくなる。
腰痛を持っている方に対して、腹式呼吸の練習をさせることで改善することがよくある。


呼吸のメカニズム

肺に空気が入る

肺は膨らむ

下に来ようとする

肺の下にある横隔膜が動かないと肺は下に行けない

代わりに胸郭を広げる=胸式呼吸

呼吸というのは1日に2万回していると言われている。

2万回も胸式呼吸で肩が上がったり下がったりしていたら、肩がこるのは当たり前にわかる。

腹式呼吸で横隔膜が下に下がってくると内臓たちは横にブワッと押し出される。
これがブレーシング、いわゆる腹圧がかかった状態という。


腹式呼吸をするとパフォーマンスが上がる。

横隔膜を使える
横隔膜は右がL4、左がL3に付着している。
腰椎に直接付着している筋肉は、腰方形筋や大腰筋、多裂筋くらいしかない。
これらは全て胸腰筋膜によって繋がっている。
つまり、腹式呼吸によって横隔膜を使っていくことでこれらの筋肉も活性化されていく。
これらの筋肉は腰椎の周りをびっしりと固定している筋肉のため、腰椎の安定が増し腰痛が改善される。

腹式呼吸ができない人は腰痛になりやすい。
腰椎が安定しないため、怪我をしやすくなる。


腹式呼吸をすることで腰椎の内圧を和らげることができる。

内圧がかかっていると、腰椎間せまくなり神経などを圧迫して腰痛になる。

横隔膜は腰椎から上にドーム状になっている。

実際にはそのドームのみが動いているが、力のベクトル的には腰椎が上に引っ張られているとも言える。

そのため腰椎間は離れるような力が働き、結果として内圧がゆるくなり腰痛が治る。


スクワットなどをするときに、ベルトをよく巻く人がいるが(私も)、腹式呼吸がしっかりできていて腹圧がかけれるようになれば、ベルトがなくてもその状態を作れるため、トレーニーであればなおさら腹式呼吸を練習しておく必要がある。





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