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中秋の名月

「奥の細道」の俳人、松尾芭蕉は、門人たちと月見の宴を催すために
十五夜に合わせて故郷の伊賀に帰っている。

奥の細道の多くの句は山形の地で詠まれていて、尾花沢市には
「芭蕉清風歴史記念館」などもあり縁が深い。

芭蕉清風歴史資料館

そこを訪れたときに、今は亡き漫画家の矢口高雄さんの書いた、
マンガ日本の古典「奥の細道」が眼についたので購入した。

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芭蕉に限らず昔の人は、中秋の名月を格段の楽しみにしていたらしい。

今年、令和3年の中秋は9月21日だが、旧暦で秋は7月から9月を指し
そのちょうど中間が8月15日で中秋と呼んだということだ。

満月は年間12回から13回あるのに中秋の名月が特別視されている感があるが
旧暦の8月の月が一番明るく美しいとされている。

色々な説があり、芋類の収穫祭で「芋名月」とされ里芋、さつま芋をお供えしたり
「秋の収穫の祈願」「稲の収穫の感謝」という意味もある。

中秋の名月の日にお団子を供えるようになったのは、
江戸時代からともいわれていて、月は信仰の対象なので、
米を粉にして丸いお団子にして月に見立てている。

日本には古くから「前祝い」という、収穫祈願の意味も込めて
「先に感謝してしまう」という習慣があるそうだ。

いろいろ通じるところがあるので活用したいものだ。

代々伝わる風習、祭事、神事などおろそかにせず出来るかぎり
受け継ぎ、伝えて行きたいものだ。

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