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はじまった介護サービス

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[登場人物]

・私 (都会で夫と二人暮らし)
・夫

・お義父さん(夫の父・地方でお義母さん、弟と3人暮らし)
・お義母さん(夫の母)
・弟(夫の弟・無職・実家暮らし)

・叔父さん(3人兄弟のお義父さんの弟・妻と同地方で2人暮らし・子供なし)
・叔父さんの妻(叔母さんが2人出てくるので叔父さんの妻とする)

・叔母さん(3人兄弟のお義父さんの妹・嫁いで同地方で夫と2人暮らし)

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納骨の日にやっと介護認定がおりたことを確認した私達は
自宅で遠隔ながら、
弟が無知で手続きせずに受けられていなかった介護サービスを受けるために
介護認定をしてもらうための手配を行なった。
(弟に介護認定がおりたらすぐ連絡するように言っていたが、
介護認定がおりてから3,4日が経過していた…)

まず実家に近い施設に電話をしてケアマネージャーさんと話す。
すると電話口のケアマネージャーさんは即日実家を訪れてくれて、
その日の午後に電話をくれた。

すぐに訪問入浴の手配をしてくれて、
実家のお義母さんとも今後の介護について話し合ってくれた。
救世主のように感じた。

私は弟とのコミュニケーションがなかなか難しい、
伝えて欲しいこともなかなか伝えて貰えない事情を説明し、
ケアマネージャーさんには申し訳ないが、
逐一何かあればこちらにも連絡してもらうようお願いした。

介護費用にかかるお金はこちらに請求してもらうようにして、
お義母さんの年金が減らないようにした。

まず、お試しで訪問入浴を体験し、
合わせてデイサービスもお試しで契約前に受けてもらうことになった。

訪問入浴は、さすがに皮膚の状態や髪の状態が悪いので
一度で綺麗にせずに少しずつ綺麗にしていきましょうという話になったようで。
1年以上もお風呂に入ってないんだからそうなるだろうと思った。
伸び切った爪も切って貰えて、髪も本人は抜け毛を気にしていたが少しずつ綺麗にしてくれた。

デイサービスは、普段からそこに入居しているおばあさんの縄張り意識が強く、
お義母さんは初日から暴言を吐かれるなど嫌な思いをしたらしい。
私がケアマネージャーさんに伝えると配慮してくれたのか、
初日以降はとくに問題なさそうな感じだった。とは言っても入居者同士の人間関係も難しいと感じた。

やっと第三者の介入が持てて安心できた。
他者とほとんど関わらない実家だったが、
やっと家族以外の人がこの状況を見てくれる状況が持てて、私は自分で勝手に満足した。
やってあげた感なんだろうか。

お義母さんには慣れない他者との関わりを頑張ってもらうしかない。
弟が修行(?)に行くまでの間、とりあえずこのサービスを受けてもらうことになったが、
介護認定は「要介護2」
自分で歩けるという判断。歩けなくはないが起き上がるまでとても時間がかかり、介助も必要なのに。
私達はサービスを受けながら介護認定の再調査を依頼することにした。

その間、私達は社会福祉の窓口に向い、
お義母さんを引き取った後のことを相談した。

やはり、要介護2は、特別養護老人ホームには入れず、
要介護2で入れる施設もあるものの、月々が10万前後とかなりの出費がかさむ。
とてもじゃないが払えない…
社会福祉士の方からは、
「そしたら自宅で見て頂くしかないですかね…」
「ひとまずお引き取りになられてからもう一度介護認定の再調査を依頼してみても良いかもしれないですね」
とアドバイスを頂いた。
が、自宅で見る、というのは予想外の展開だった。
おそらく私達は、お義母さんの状況から要介護3になるだろうと思っていた。
それが要介護2だったから、少し大変なことになってきた。

お義母さんと同居して介護か…
実家にいるよりは命の危険は察知できるが、
果たして、結婚してから数える程度しか帰省時に会うことがなかった義母と、
私は暮らせるのだろうか。不安がつのるが、
やらない、という選択肢はもうないのだ。
やるしかないのだから。

私達は実家での介護認定の再調査を翌月の頭に依頼して、
介護サービスを受けながら結果を待つことにした。

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