見出し画像

100日でエンジニアになるコーポレート吉田さんの学習記録

※この記事はPodcastで公開したSpotifyの内容をまとめて編集しています。音声で聴きたい方などはこちらも併せてご利用ください。

はじめに

みなさまこんにちは、エンジニア兼、技術広報を担当している佐藤です。

この記事はChompyで始まった「非エンジニアである社内のコーポレートの吉田さんをエンジニアとして育成していく取り組み」に関する記事です。

吉田さんと八木さんにQA形式で質問しました。

Q&A

Q.この取り組みを始めた理由をおしえてください。

八木)個人的に、コードを書くというのはそんなむずかしいことではないのでは?と思っているんですよね。それにも関わらず、実際にはかける人が少なくて、エンジニアが需要過多になっているのって変じゃない?という違和感がありました。
最近はインターネット業界も成熟してきていて、プロダクトを作るのに必要な技術も多様化してきている結果、シニアなエンジニアほど引く手あまたな状況なんですよね。それ自体は働く人にとっていい話でしかないんですが、経営者からするとあまりうれしくない状況なのかなと思っています。
経営の一旦を担っている自分としては、一定以上、自主的に座学することが苦痛でない人であれば、誰でもエンジニアになれるという仮説を持っているので、それを積極的に試していきたいな、という気持ちがあり、会社としてもエンジニアが増えた方が打席に立てる数が増えてうれしい。
それで、ちょうど吉田さんが元々コード少し書けるという話と、興味もあるというのでやってみよう、という話になって今に至ります。

Q.始めようと思ったキッカケなどはあったんですか?

八木)吉田さんが元々時短勤務だったのが、フルタイムになったのが大きいです。より事業サイドの仕事もやってほしいという気持ちが大見さんと自分にあり、まずはredashで欲しいダッシュボードを作っていくところをやっていたんですが、それがひと段落ついたので次のミッションとしてエンジニアの仕事やってもらうのどう?と大見さんから話があって、ぜひぜひ、という流れですね。

Q. 現在の取り組みの内容について教えてください。

八木)現状は、学習する本を決めて、読んできたものの質問タイムを週1で30分とるのをやっています。
正確には、読んでない場合はその時間で読むことになっているので、読書or質問タイム、ですねw
1回でどれくらい進むものなのか、という検証も含んでいます。

Q.最終的なゴールやビジョンなどありますか?

八木)育成、というアプローチでどこまでいけるかは未知数だし自分ができることは限定的という前提ですが、自分が働いていたDeNAやメルカリにいた強いエンジニアたちと同じレベルまで、一緒に働きながら積み上げていけると面白いなーとは思っています。本当に強い人たちは自分で勝手に興味のあるものをキャッチアップしてふかぼっていく傾向が強いので、そういう人と近いマインドセットになるのは相当難しいだろうな、とは思ってはいますがw
仮にそこまで強くなれないとしても、愛は時間をもってしか育たないと思うので、事業への関心や愛着も、スキルを身につけるフェーズから一緒に働くことで少しずつ育んでいきたいなと思っています。



佐藤)次に、コーポレートの吉田さんについて軽く紹介します。吉田さんは都内の某大学の生物系の学科を卒業後、通信系の大手企業に入社し、ヘルプデスクやネットワークエンジニアなどの仕事を6年ほどやった後、人生の夏休み、メガベンチャーの新卒チームのアシスタント業務などを経て2020年の9月にChompyのコーポレート業務のアシスタントとして入社しました。
つまり、コーポレートとしてChompyに関わり始めたのは約2年前くらいですかね。

佐藤)では吉田さんへ質問なのですが、

Q. これまでプログラミングの経験などはあったんですか?

吉田)プログラミング、と言えるような経験はなく、体系的な学習もしていないです。
ネットワークエンジニア時代に業務の必要に迫られてVBAと触れ合ったのがきっかけで、その時は見よう見まねで対応していました。部ではshellスクリプトを利用していることもあったのですが、これは自分には早いなと、ちょっと覗いてそっと閉じました。
その後、業務効率化の文脈でGASも使うようになり、便利さに感動したり、まわりに感謝してもらえて嬉しかったり、良い体験が積み重なって、プログラミングへの興味がわいてきました。

Q. 最初に八木さんに提案された時はどう思いました?

吉田)ストレートに嬉しい!有難い!という気持ちでした。
歳を重ねれば重ねる程、勉強する機会やハードルがあがってくるな、と日々感じていたので、こういった取り組みに参加できるのは、得難いチャンスです。
自分の性格的にも、誰かの目があるところで進めた方が頑張れる自覚もあったので、二つ返事でお願いしました。

Q. 今後、どうなっていきたいなどの目的とか目標とかありますか?

吉田)漠然とした目標でいうと、人の手助けができると嬉しいので、(Chompyにもそういう方いますが)しゅっと現れて颯爽と問題を解決していくような技術力を身につけたいですね。
好きな言語や作りたいものはまだないのですが、キャリアとしてエンジニアと胸をはって名乗れて、それで生活していけるようになることが目下目標です。



佐藤)ではここからは学習の振り返りも兼ねて、取り組みの中で使用している書籍「APIを作りながら進むGo中級者への道」さきさん文庫の「第1章 HTTPサーバー」と「第2章 構造体と json の扱い方」について話を聞いてみたいと思います。

Q. この本を読みはじめてみてどうでしたか?

吉田)そもそも第1章の前段の話ですが、「はじめに」で激しく共感を覚え、この本を読めば確実に成長できるという気持ちになれたのはよかったです。「イントロダクション」では、この本を元に進めていくうえで必要とされている知識レベルのすり合わせができて、実際に手を動かす時に齟齬なく進められました。
初めてプログラミングを学ぶ人間(他の言語の知識がない、体系的に学んでいない、など)に親切な内容です。前提や、基本の知識も都度説明が入るので理解が進みやすい。Goの学習としては、A Tour of Goよりはハードル低く、業務に直結していると感じております。

Q. まずは「第1章 HTTPサーバー」についての感想を教えてください

吉田)自分で勉強しているだけでは”main.go”の中身がレベルアップしていく実感しかありませんでした。main.goは書けても定義ファイルを正しく書けない。進めながら、ファイル同士の関係がみえきて、それによって実際に会社で書かれている実装がわかるようになりました。
パッケージへのリンクも必ずあるので、深く知ろうとすれば抵抗なく調べられる点もよかったです。

Q. 次に「第2章 構造体と json の扱い方」についての感想を教えてください

吉田)このあたりから実習演習に頭を使うようになりました。頭を使う、けれどできなくはない難易度に設定されていて、ちょうどよい難易度設定です。

Q. その他、印象に残ってる書籍の内容や質問等ありましたか?

吉田)ルールや概念についてコラムがあった際(アッパーキャメルとローワーキャメル、メモリとストリームの話)、それ自体は書籍の内容を読めばなるほどで終わってしまう。日本語は理解しているが腹落ちしていない状態。質問を何度もやりとりすることで、自分の理解しようとしていたポイントが少しずれていたなとわかりました。また、このルール破ったら何が問題なの?みたいなちょっとずれた疑問についても、実例を用いて説明いただけたことで、頭にも残り知識が繋がりました。
寄り道についての相談も勉強の方針として大事でした。パッケージの説明、自社のサービスではどう使われているか、、調べようと思ば調べられるかもしれないが、寄り道をしていると進めない。最初に質問して、一周目では進めることを優先しましょうという結論を出していたので、ストレスなく進められています。

Q. 次に会社の取り組みに関する質問です。専用のSlack chに質問や詰まりポイントを書く or 週1日30分質問する時間を設ける等の取り組みをしてきたと思うのですが、良かった点やもっと改善できそうな点になどあれば教えてください

吉田)まずSlackでの取り組みですが、プライベートチャンネルにすることで質問のハードルの低さ、心理的安全性も保たれています。本来であればオープンにしてもよいと思うのですが、私の性格上、こんな初歩的な質問してよいのかな?と思ってしまうところもあるので、ありがたいです。
次に、週一での勉強会について。疑問を解消しながら進められるのは、シンプルに勉強が捗ります。お二人に教えていただいているので、違う角度の説明を聞けて理解も深まります。また、週一というのもよい頻度で「進捗をださないと」「質問を考えないと」と良い意味でプレッシャーになっています。
改善点としては、疑問は事前にslackで共有するようにしたことです。最初は勉強会で質問を投げていたのですが、それでは時間がオーバーしたり、どの疑問も同じ重みでの回答になってしまっていました。事前に疑問を投げることで、簡単なものなら1週間と待たずに解決できたり、良さげな文献を探していただけたり、説明がしっかり必要なものは時間を避けるようになります。

Q. どのように学習する時間を作ってますか?

吉田)大変ありがたいことに、就業時間の一部を勉強時間にあててもよいと許可をいただきました。それでも、隙間時間にやろうと思うとなかなか時間をつくるのが難しかったのですが、毎日時間を固定することで最低限の時間を確保できています。
お休みの日にも勉強をしたいとは思っているのですが、時間の確保にはまだ課題を感じています。家で難しいなら外に出ては?とアドバイスをいただいたので、試したいと思っています。

Q. 現在、困っていることはありますか?

吉田)解決済みではあるのですが、最初に私用PCで勉強をはじめてしまったことです。私用PCで行った設定と、社用PCで行った設定が頭の中でこんがらがりました。慣れてくれば大丈夫なのだと思いますが、初心者は避けた方がよいなと感じました。


おわりに

いかがだったでしょうか?今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。一部Podcastでしか話ていない内容もありますので、ぜひPodcastの方も聞いてみてください。Chompyではエンジニアを募集しています。もしChompyに興味がある方などいらっしゃいましたらこちらの採用ページ、もしくはMeetyなどからご連絡いただけると嬉しいです。吉田さんの進捗に合わせて発信していければと思っていますので、次回以降もどうぞお楽しみに。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?