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メモを取るなら、あなたの感じたことを

今日は福岡県国際交流センターの派遣事業で北九州市の小学校でお話をしました。電車とモノレールを乗り継いで向かいます。

2年間住んでいたオーストラリアの自然や文化について、みんなに話しました。
初めての依頼でドキドキだったのですが、小学校3年生の元気な子たちに助けられて、なんとか終えることができました。また私以外にも、韓国からの人と中国からの人も依頼を受けていて、その二人との出会いも素敵な一日となりました。

20年前と変わっているところ、変わらないところ

私にとっては久しぶりの小学校。卒業して以来の学校に入る経験になりました。今の小学生たちがどういう反応するのかな、どういうことに興味があるのかなというワクワクを持って学校に行きました。ウクレレを持って行ってYou are my sunsineという歌をみんなで歌いました。結構、みんな声を出し歌ってくれて、一緒に合唱できたのが嬉しかったです。私が小学生の頃は、英語で先生が話したりするとみんな固まってシーンとなっているような感じでしたが、現在の小学校3年生はわからないなりにも興味があるようで、色々質問をしたり、一緒に歌ってくれたりしてくれました。 私が小学生だった約20年前に比べて、皆の英語へのハードルはぐっと下がっているのかなと感じました。英語への拒否反応があるのは大人や親世代のほうだなーとつくづく思いました。その苦手意識をわざわざ子どもに引き継がせなければ、案外日本の子どもは英語上手になるんじゃないかと希望を持ちました。

一方で、教室の風景、机や椅子などの校舎や、紙に私が話したことをメモを取らせるスタイルなどやり方の方はあまり変わっていないように感じました。私の話にメモを取ることなんて全くなさそうだったけど、担任の先生がメモを取るように促していたのがちょっと申し訳なかったです。メモが1つも取れなくても最後に質問してくれた子もいたし、眠たそうにしていたけど、自分の好きな電車の話や虫の話になるとパッと顔を上げる子どもたちがいいなぁと思いました。もっと一人一人が どんなことに興味があるのか そしてそのことについて私と一緒に話せたら楽しいだろうなと思いました。私の話のメモを取るというより、その話を聞いて自分がどう思ったかを感じる時間を取る方がよくないかなーと感じました。

私も知らないことがいっぱいだから、「なんでだろう」と一緒に子どもと一緒に考えることもありました。大人だからと言って、物知りなわけでもないし、私はむしろ今日子どもたちの反応を見ながら学ぶこと多かったな、と思います。帰りにありがとうございましたといったのは心からのありがとうでした。

また、私が派遣された小学校では英語学習の中でのみんなの風景をまとめた資料や、色々なところに英単語や国旗などがちりばめてあって、そういう外国の文化や言葉について積極的に学びたいと思っている学校なのかなという印象を受けました。

英語が話せる意味って何だろう

翻訳 ソフトなどが出てくる中で英語が話せる意味って何だろうと最近考えることがあります。

私が高校生の時 英語の先生に言われた言葉を思い出します。「言語を学ぶことはもう一つの窓を持つことと似ている」。 例えば 日本語しか知らない場合だと、四角の形の窓だけがお家にあって、そこから外を見ている感じ。他の言語を知っていたら、別の形のフレームの窓から外を見ることができる。世界の見える視点が増えるということだ。私はこの表現がとても好きで自分が英語や韓国語にとても興味がある理由は、この世界を見る窓を増やしたい気持ちがとても強いからだろう。

それにどんなに 翻訳 ソフトが発達しても、今のところ友達になる力は片言でも英語が喋れた方が有利だ。私たちは情報の交換だったらネットでできる。でも、わざわざその国に足を運んだり、住んだりするのはほかの国のことを知りたい、ほかの国にもお友達が欲しいからではないか。そしてお友達を作るためには、単純に意味が通じるというだけではなく、歌を歌ったり、身振り手振りや表情など、それ以外の様々なコミュニケーション方法を使って人間関係を築く必要がある。英語が話せることというよりも、他の国の人とお友達になるための力として言葉が話せるのってとってもいいことじゃないかなと感じます。

そんなことを考えたけど、そういう気持ちとか経験を共有するにはあまりにも短い25分でした。でも元気な小学生たちのエネルギーと一緒に歌を口ずさめたことで何か、私にいい影響が与えられたのは確かです。こちらが感謝します。


久しぶりの遠出は少し旅行気分

インフルエンザが学校でも流行っているとのこと。皆さん体調に気を付けてお過ごしください。


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