「私、定時で帰ります」を読んで思ったこと

先日、朱野帰子さんの「私、定時で帰ります」を読み終わりました。


あらすじ

とある理由から"絶対に定時で帰る"ことをモットーにウェブ会社で働く会社員・東山結衣。
彼女の前に立ちはだかるのは、無茶な仕事を振って部下を潰すブラック上司。
チームとなった同僚達もくせ者揃いで
「子どもの頃から学校を休んだことがなかった」というのが自慢の皆勤賞女、
双子を出産後1ヶ月半で職場復帰した勝ち気なスーパーワーキングマザー、
すぐに会社を辞めたがる新人、会社に住み着いている非効率男、
そして超ワーカホリックで、案件が燃えれば燃えるほどやる気が出てしまう元婚約者
という顔ぶれで……。

定時で帰る? 仕事する気あるの? という空気の中、
結衣は今まで通り定時退社を貫けるのでしょうか。

所感 & 今後の働き方を考える

いやー、考えさせられるお話でした。
舞台はウェブ会社。結衣はハッピーアワーのビールのため、定時退社を徹底する。周りからは、お気楽社員だとか、働く気があるのかとか言われるけれど、その空気を跳ね除け今日も定時で帰宅する。
無能な上司や勝ち気なスーパーワーママ、ワーカホリックな元婚約者が持ち込む難題に、インパール作戦を参考にしながら立ち向かっていく。

結衣が素敵なところは、変に諭すでもなく、説き伏せるでもなく、優しく話を聞き、寄り添ってくれるところだ。これは前に、女性のリーダーシップの本で読んだそのままだ。こういう女性に私もなりたい。


産休前の私は、残業することは特に厭わないタイプ。定時時間中は真面目に仕事をしているつもりだけれど、絶対定時で帰るぞ!という強い思いは特に持ち合わせていなかったので、仕事が終わらなければ残業して帰るという感じでした。

でも、育休明けはそうもいかない。なぜならお迎えが待っているから。
夫は昼から深夜までの仕事のため、夫に頼むことはできない。
あぁ、なぜ今まで生産効率を考えて働いてこなかったのか。。

今嘆いても仕方がない。
今後、生産効率を上げて仕事の質を落とさず働くことを考えなければ!

1番生産効率が良い結衣が、お気楽社員として周りに評価されてしまっているのも、日本の悪き風習をよく表していると思う。時短ワーママが評価されずもやもやしてしまうのもこの部分だろう。実際はフルタイムと同じくらい働いていたとしても。
私の会社は結衣ほどひどい上司はいないけれども、アンコンシャスバイアスの塊のような上司がいる。。同じ部署に戻るかどうかはわからないけれども、もし同じ部署に戻ったとしたら、結衣のように、結果を出しつつ定時で帰る、という働き方をがんばってやっていこう。

とても面白かったので、吉高由里子のドラマも見たいのだけれど、パラビでしかやってないんだよなー。アマプラでやってくれないかなー。

ちなみに、2巻は忠臣蔵を題材に話が進んでいきました。
有名なのに映画観たことないし、一度見てみようかな。

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