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【読書】星の子/今村夏子

みなさんこんにちは。
今回はこちらを読みました。

あらすじ

林ちひろは中学3年生。
病弱だった娘を救いたい一心で、両親は「あやしい宗教」にのめり込み、その信仰が家族の形を歪めていく。
野間文芸新人賞を受賞し本屋大賞にもノミネートされた、芥川賞作家のもうひとつの代表作。
《巻末対談・小川洋子》

Amazonあらすじより

所感&何だか不思議な小説でした

今村夏子さんは初読み作家さん。
今回はあやしい宗教にハマった親をもつ、所謂宗教2世のちひろちゃんのお話。

でも、あやしい宗教の話は端々に出てくるけれど、全然暗い感じはなくて、ちひろちゃんの日常に溶け込んでいる感じが伝わってきます。
ただ、ところどころよくわからないお水を飲んでたりとか、研修旅行に行ってたりとか、両親が頭にタオル乗せてるとか。

私の周りでは会ったことないけれど、
こういう風に日常に溶け込んでぱっと見ただけでは見えないものってあるんだろうなぁ、と考えてしまいました。

献金からなのか、引っ越しするたびにお家が小さくなっていったり、学校で噂されたりするけれど、それでもちひろちゃんは両親が大好きで、ただの新興宗教の話ではなく、家族愛が詰まった、何とも不思議なお話でした。

最後の星空のシーンは圧巻!
もっとその後を描いてほしい気持ちもあるけれど、幸せな時のまま終わったほうが、読者としてはよいのかしら。。

これが今村夏子ワールドなのか?
ちょっとクセになりそうです。

ぜひみなさんも読んでみてください〜。
今日も1日、頑張りましょう!

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