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【読書】消えていく家族の顔


今回はこちらのコミックエッセイを読みました。

あらすじ

いつもの朝食、私のパンにだけ蛆虫が這っている。

「何かがおかしい 自分も 怖い」

現役ヘルパーの筆者が描く主人公は「認知症患者」。
アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、若年性認知症…さまざまな認知症患者が
多数登場し、その「心」を紡ぎます。

例えば
●便器の水で家中の衣類を洗濯し始めた80代母
●読み書きを忘れた50代男性が文字を求めて本屋を徘徊
●90代寝たきり母はマンションの一室に閉じ込められる
●妻を24時間拘束し精神崩壊させた60代の全身まひ夫
●90代でモテ期到来…? 男性ヘルパーに恋した老女

徘徊、せん妄、失禁、幻視、暴力、抑うつetc…。
その時、認知症患者が感じている気持ちとは?
単行本限定の特別描きおろしも多数収録‼
Amazonあらすじ

所感&自分の親が認知症になったら

私は長女で、遠方に両親が住んでいます。
まだまだ元気ですが、もう還暦も過ぎ、実家に帰省するたびに、ちょっと白髪が増えたかな、とか、こんなに背中が丸かったかな、とか、両親の老いを感じる時がちょいちょいあります。

この本の中には若年性アルツハイマーになった人の話も書いてあり、まだまだだな、と呑気に構えておくのはいけないな、と感じました。

うちの祖母はもう亡くなっているのですが、それはそれは可愛いボケ方をしていたものです。でも、それは帰省した時の一部を切り取っただけだし、一緒に生活するとなると違うんだろうなと。

もし両親が自分の顔を忘れたて知らない人のように振る舞ったら?住む場所が分からなくなって徘徊したら?

遠い未来かもしれないし、そうじゃないかもしれない。

読了後はちょっとブルーな気持ちになりましたが、目を逸らさず考えようと思います。

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