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3月読了本「もう別れてもいいですか」垣谷美雨 夫婦の形を考える

先日この本を読み、一気に老後の不安が押し寄せました・・・・

あらすじ

58歳の主婦・澄子は、横暴な夫・孝男との生活に苦しんでいた。田舎の狭いコミュニティ、ギスギスした友人グループ、モラハラ夫に従うしかない澄子を変えたのは、離婚して自分らしく生きる元同級生との再会だった。勇気を振り絞って離婚を決意するも、財産分与の難航、経済力の不安、娘夫婦の不和など、困難が山積。澄子は人生を取り戻せるのか?平凡な主婦による不屈の離婚達成物語
Amazon あらすじより

所感&今後の夫婦の形

私たち夫婦は、大学時代の同級生です。大学から付き合って社会人になり、そのまま結婚しました。
付き合ってから10何年、今のところ仲良くやってきたつもりです。

ただ、この本に出てくる夫婦が仲悪いものばっかりなんですよー泣
え、老夫婦(といってもまだ60代とかだけど)ってこんな感じなの??
まぁこの本に出てくる夫がひどい人ばかりっていうのはあるけれども。良くも悪くもひと昔前の夫婦、という感じでしょうか。
夫は一生懸命働いて家庭を省みず、妻はパートしつつ家庭の仕事をこなす。仕事ばかりしていたため、夫は家のことが何もできず、妻に上から物申すのみ。
妻はとりあえず夫に嫌悪感をいだいており、一緒にいるのも嫌!匂いも嫌!同じ空間にいるのが嫌!と、とにかく夫が嫌いなんだそうです。定年後ずっと夫が家にいるなんて想像したくもない!だそう…。。
同級生の女子会でも同じように夫の愚痴祭り。えー、そんなにー!と思っちゃいます。。。

この本の本質は、パートの主婦が夫のモラハラに耐えかねて、爽快に離婚に向かって進んでいくところなんですが、垣谷さんの文章が凄くて、ちょっと老後に不安が残ってしまいました(笑)
仕事でもなんでも、会話って大事ですよね。わかってるだろう、は禁物!!
仲良し老夫婦目指して頑張るぞ!

あとは、現状維持バイアスの打破、ですね。
やはり人間、現状から何か行動を起こすって勇気もいるし覚悟もいるし、このまま我慢すれば、って思ってしまいますよね。しかも年を重ねていると余計に。
私もそういうところ結構あります。。
この本は、そういう時に一歩踏み出す勇気をもらえる本だと思いました。
夫の愚痴は置いておいて(笑)
そんなのできないよ、と思っていても、意外とやってみるとやれちゃったりするのかなって気持ちになります。

垣谷さんの本は初めてだったんですが、スルスル読める、でも時折心の琴線に触れてくる本でした。他の本も読んでみようかな。

夫婦仲に不満がある人ない人、人生の一歩を踏み出そうか迷っている方、ぜひ読んでみてください。

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