昨日の記事への反響&補足(蛇足?)

昨日投稿したAcadexitに関する記事(https://note.com/chol_gyu/n/na93b711b844f)への反響がすごいです。

一日で閲覧数3万オーバー、スキ数400オーバー、Twitter(@chol_gyu)のフォロワー数もほぼ2倍に爆上げし、インフルエンサーへの第一歩を踏み出すことができました。
さらになんとサポート(投げ銭)までいただくことができました。
この場を借りて厚く御礼申し上げます。

なお私の口座にはまだ若干の余裕がございます。

今回の転職に関してほとんどの方から温かい言葉をいただきました。
もっと「お前みたいなのがアカデミアからドロップアウトして良かったわ」「家族もいて大学教員で不幸自慢かよww」「負け犬乙!」みたいなコメントが並んでると思ってたので。。。
目等から汁が止まりません。
特に「ドロップアウト」とか「脱落」ってコメントが見られなかったのは印象的でした。
アカデミアから企業への転職を好意的に見られてる方が多いようです。

前記事の最終段落を読んで「決してわがままでも裏切り者ではないですよ」って温かいコメントをくれた方もいました。
ここを補足しておくと、「参画しているプロジェクトの〜」から最後までは2002年に行われた松井秀喜選手のFA宣言の会見を参考にしてます。
https://www.tokyo-sports.co.jp/baseball/npb/1955880/
松井選手が10年在籍した巨人を去ってメジャーに挑戦する様子と、私が10年以上在籍したアカデミアを去って民間企業に挑戦するさまが重なったので使わせてもらいました。

「アカデミアは本当に厳しい」「自分は大学に残れる気がしない」「これだから日本はクs...お排泄物ですわ」なんてなコメントもたくさんありました。
「アカデミアに居場所がないから企業に転職した」的なコメントも多々ありました。
前回の記事ではアカデミアの負の側面を書きすぎました。
ま、ぜんぶ事実なんですけどww

ただ知っていただきたいのは決してネガティブな転職ではないということです。

なので今回はポジティブ側の理由を書きます。

1.そろそろ研究とは違うことがやりたかった

研究をして論文を発表し人類の英知に貢献することは研究者としての醍醐味です。
誰も知らなかったことを初めて自分が解明したときなんか脳汁ダバダバです。
一方で実際の現場の話を聞く中で、論文を書くだけじゃなくなにか社会貢献できるような技術開発をしたいとも考えていました。
実際にネタもないのに本気で起業しようとして、VC(ヴェンチャーキャピタル)に一蹴されたこともあります。

自分の研究を社会の役に立てる近道として企業への転職は全然ありでした。

あとは今いるラボをそろそろ出たいなと思ってました。
身バレしてるんで詳細は言えませんがww(聞きたい人は個人的に聞いてください)

2.良い企業に巡り会えた

あと2年任期があるので、来年度以降も大学に残って研究を続けることは可能でした。
でもこのタイミングで転職したのは良い企業に巡り会えたからです。

アカデミアってすごい人達が山ほどいるんですぐ自信なくすんですよね。
発表で(愛を持って)厳しいコメントをもらい、投稿論文では(愛を持って)ボコボコにされて、報われるのは論文が通ったときぐらいでしょうか。
中にいると自分の価値がわからなくなります。

ところが一歩外に出るとその評価は一変します。

自分では気づかなかったんですが「一つ専門を深く追求する」というのは世間ではすごいことみたいです。
そこに「専門以外にも広い知識を持ってる」「プログラミングができる」「統計にも強い」「英語論文が読み書きできる」となるとまるでスーパーマン。
ある人は最近のアカデミア人材を「高レベルのジェネラリスト」と評してました。
それぐらい評価が高いです。

実際に企業の人と話してると「こんな事もできるのか」「すごい人材だ」「ぜひうちに欲しい」みたいな反応をされ、逆にこっちが戸惑いました。
まるで「オレ、またなんかやっちゃいましたか?」って異世界転生した主人公になった気持ちです。

また前の記事にも書きましたが、労働条件も最大限配慮していただき、こちらの希望をなるべく叶えてくれました。

あとは他の業界に入ってみたいっていうのも少しありました。
これは自分が飽き性なのもあるかもしれません。
「隣の芝は青い現象」です。

一度きりの人生で新しい環境、立場、仲間たちと仕事をして新しい経験をしたいという、そういう思いから転職を強く決断しました。

アカデミア界隈が厳しいのは事実ですが、周りの先生方は楽しく研究され、画期的な成果をたくさん残されています。
アカデミアでしかできないこと、企業でしかできないことがそれぞれあるので、うまいことコラボしてアカデミアも企業も両方幸せになるような社会になればいいですね。

今回の転職活動についてまとめた記事はこちらですので(https://note.com/chol_gyu/n/n45b0a1d2115e)、よければ読んでみてください。
進路で悩んでる学生・ポスドクさんとか、就活へのアドバイスで悩むPIの方の一助になればと思います。

なお私の口座にはまだ若干の余裕がございます。


まだまだ若干37歳
これから新たな分野に飛び込むのにワクワクドキドキしかありません。
自分の経験がどうビジネスや技術開発に役立つのか楽しみです。

つーか、これからっしょ!

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