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独りじゃないよと伝えたい

早いもので今年も1ヶ月が終わろうとしています。
世の中で起きていることが別世界のことのように、今日は穏やかな良いお天気で
特別なことは何もない、普通の日曜日を過ごしています。

あっという間の年末年始だったな、と思いながら、去年の終わり頃にあった、娘とのやりとりが蘇ってきました。

社会人になって丸4年になる娘は、勝気で努力家。
自分に厳しいけど他人にも厳しい、その割には人見知り。
ノリと楽しさが大事なコミュニティの中では多分生きづらい、真面目な性格。
それは親である私が感じているだけで、もう大人な彼女はちゃんと自分の居場所を作りながら、日々働き、友人との時間を楽しみ、一人で生活をしています。

私と娘は用事がある時以外はひと月くらい何もやりとりないことも多く、だからと言って仲が悪いわけでも避けているわけでもなく、こういう距離感がちょうどいいのだと思っていました。

が、昨年の終わり、年末年始の予定を伝えてきた娘が
「電話してもいい?話聞いて欲しい」
珍しいなと思ったら、結局こんな話でした。

コロナの影響で去年の3月からほぼ自粛生活を真面目に送っているけど、流石に心身ともに疲れてきた
仕事は先が見えなくて不安、なのに忙しくて辛い
コロナ感染したらと思うと怖くて、友達ともお互いに遠慮してなかなか会えない
当然新しい出会いもなく、20代も終わりに近づいてきて急に不安になってきた
人のことを妬む気持ちが出てきて、益々自分が情けなくダメに思える
せっかく取った資格だけど無意味で無駄に思えてしまう
このまま会社と家の往復だけしてずっと一人で年を取っていくだけだと落ち込む

まぁ、普段聴くことがほとんどない、全否定のネガティブワードを泣きながら発しているので、聞いてるこちらもどんよりとした気持ちになってきました。

20代も後半になっていても、私の中で娘はまだ小さい頃と同じ。
泣いてる姿を想像しただけで心がきゅっとして切なくなり、抱きしめたくなります。

何を言っても落ち込んだ心には響かないわけで、延々3時間話を聞いてその日はおしまい。
聞いてもらってスッキリしたとは言ってたけど、やっぱり心配。

翌日、バカ親の私は、ダンボールいっぱいに娘の好きなみかんやらお菓子やら、あったかグッズやらを詰め込んで送ったのでした。
荷物の一番上に、余白にSmile!と書いたチェキプリントを一枚のせて。

その写真は、娘7歳の誕生日、家族で乗鞍に出かけた時に撮ったもの。
いつもカメラは私が持っていたので貴重な私と息子、娘3人の写真。まとわりつく息子とはにかみ笑顔の娘がとっても可愛くて、私の大好きな、そして大事な一枚。

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娘からは、届いた!ありがとう、いっぱい元気が出た!と返事。
後で聞いたら、いつでも見えるところに貼ったんだそう。

あの時、私はひとりぼっちだ、と何度も言って泣いていた娘。
どんな時でも独りじゃないよ、いつも見守っているよと伝えたい。
言葉よりもこの古い写真一枚が、そんな私の気持ちをちゃんと娘に届けてくれた、と感じています。

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