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冬の香りをまとう

久しぶりになんでもない日記的なものを。

最近、美容系ユーチューバーにハマっている。
きっかけはなんてことなく、ただ、ドライヤーを使う時間が暇なのでなにか動画を、とサイトを漁っていただけ。
以前サブスクライブしていた美容系ユーチューバーの動画を見てから、関連動画とかコラボ動画とかを見て、さらにみる人が広がって、というかんじ。

美容系ユーチューバーのすごいなと思うところは、まずお金のかけ方が尋常じゃない。
もちろんプチプラでもいいものを紹介してくれるけど、デパコスが多いし、だいたい「いいもの」を紹介するためにはその背後に10倍はがっかり品もあるはず。
わたしのようなしがない本読みが、「ハズレの本」を引いたって1000円くらいだけれど、そしておすすめの新刊を紹介しようと思ったって10000円くらいでだいたいどうにかなるけれど、デパコスなんて1つで一万円飛んでいく。
もちろん、その道で生計を立てている人たちだから、ブランドからの貰い物も多いだろうけれど、その段階に至る前にはたくさんの出費と苦労があるはずなのだ。

で、そういった苦労を一ミリも感じさせず、というか、大変なことも全部丸めて、爆上げテンションで話して流してしまう。
あのテンションはすごい。
ひょっとしたら疲れていてそんな気分じゃない時もあるだろうけど、撮影のために「美容系」のテンションを纏うのは、やっぱりプロなんだなぁ、と思う。
それは、メイクで生計を立てているかとかじゃなくて、根性がプロ。
だからなのか、ぐいぐい惹きつけられて見てしまう。

わたしのメイク技術なんぞたかが知れているし、仕事の日は最低限しかメイクをしないし、そもそもまだマスク生活をしているので、「顔のコントラスト」とか「シェーディング」とかには全く縁がない。
でも、お休みの日にユーチューバー指導に従いながら、手持ちのアイテムでできる範囲で(それでも結構買った)、メイクをしてみると、全く違う感じになる。
あれ?わたし生まれながらにこんな顔してました?
てなる。
やっぱり本職の人はすごいなぁ、と思う。

この話がどこに繋がるのかというと、この間、久しぶりに香水を買った、というところにいきつく。
大好きなブランドが冬限定で出している香りが、もう香りのノートを見た時点で「好き」確定の新作を出しているとしって、しばらく悩んでいた。

いま買わなくても、とか、そんなにつけないじゃん、とか、ほかにお金を使うところがあるでしょ、とか。
わたしの理性はいろいろいうのだけれど、その理性に説得されていたのだけれど。

なんだかユーチューバーのテンションと美へのこだわり、チャレンジ精神。
そういうものをみていたら、「いいよ!買っちゃお!!」という気持ちになっていた。
なったので、サクサクお店に行って、念のためテスターをつけて1時間ほど別の買い物でうろうろしてから、やっぱりこの香り、と思ってお店にもどった。

わたしが一番欲しかった100mlサイズはなくて、30mlだったけれど、それはもうご縁ということにしよう。
家に帰るまで、家に帰ってからも、腕からいい香りがしていて、最高に幸せだった。
やっぱり好きな香りを纏うというのは、自分のためにとてもいい。

過ごしやすいはずの秋はどこへやら、東京に長すぎる夏の後に冬がやってきた。
もう冬だなあ、と思いながら衣替えをする。
お気に入りの香水の瓶をずらりと並べる。
もう冬だなあ、と思いながら、買ったばかりの香水を一振りする。
寒いけど、マフラーの下から香る甘いにおいを楽しめるのは自分だけだと思うと、嬉しくてむふむふしてしまう。

願わくは、この香りが来年もリバイバルしますように。
よろしくね、香水屋さん。

放っておいても好きなものを紹介しますが、サポートしていただけるともっと喜んで好きなものを推させていただきます。 ぜひわたしのことも推してください!