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「基地の近くの指定病院に転院してきた堂上を、小牧以下の堂上班と柴崎で見舞いに行こうということになったのは、その日の課業後である。」

表紙の写真を撮ってみて、改めて帯の注意書きに気がつきました。
いやそんなこと言われても。

有川浩著『別冊 図書館戦争1』(KADOKAWA、2011)

物語は『図書館革命』のあとの話で、もちろんシリアスパートもそこそこありますが、この短編集はとにかく「堂上と郁のいちゃいちゃ」を読むためだけにあります。
本編以上に少女漫画。
本当に少女漫画。
しかもフラワーあたり(伝われ)。

しかし、戦闘職種ということもあるし、危険のある世界線だとはわかっていても、仕事なのに寮生活(しかも2人〜4人部屋)というのは結構キツイんじゃないですかね、と今更思いました。
郁と柴崎も、気が合ったし(柴崎側の)利害が一致したからうまくやってこれて、友人にまでなれたけど、寮の人間関係で仕事辞める人、普通にいそう。
大変だろうなあ。

あと寮の人たちに恋愛事情が筒抜けなの、普通に嫌そうですね。

あえて読み返しはしなかったのですが、この間はとにかく、なかなか進展しなくてかわいい郁と、眉間に皺を寄せて耐える堂上教官を生温い目でひたすら楽しむのが趣旨です。
表現の自由とか、検閲とか、そういうシリアスは全部背景です。
そちらは本編でやったので。

とにかく「ラブコメを!今すぐ摂取しないと死んでしまう!!!!」という人にはおすすめだけど、そうじゃない人にはお勧めできないかも。
過剰摂取でなんらかの副作用があります。
怖いな、天然ラブコメバカップル。

すみません、この作品に関しては、本当にもう書くことがありません。
書こうとすると、読み返しが必要になるのですが、今の私にはラブコメ要素が過剰すぎるんよ……。


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